夜桜&有川VSルーク
「行きます!」
有川はそう言って矢を構え
ビュン!
発射した
カン
「狙いは良いな。すぐに実戦で使えるレベルだ」
それをルークは軽く弾く
「流石に真正面からは無理か、、、なら!」
次に夜桜が動く
「はぁ!!」
刀を思いっきり振り下ろす
「隙だらけだな、、、こっちは素人か」
キン
大振りの攻撃をルークはそう言って弾き夜桜も弾かれた
だが
「はぁ!!」
ボワァ!
「魔法?!」
夜桜は炎の広範囲攻撃をルークに放った
「拡散しすぎているが初めての魔法ならば上出来だ」
ルークは夜桜の初めての魔法にそう評価を言って
「っ?!」
突如顔を顰めた
そして
ビュン!!
突如炎の中から凄まじい速度の矢が飛んで来た
ガン
それをルークは寸前で先ほどと同じように弾くが
「そこだ!!」
その隙を突いて夜桜が斬りかかって来た
しかも
(剣の振り方が最低限出来てる!)
先ほどと違って最低限実践的に剣を振るうことが出来ている
(さっきの大振りはここまでもっていくためのブラフか!)
2人の策を理解したルークはどうにか夜桜の攻撃を防ごうと剣を振るう
ドカン!!
「っ!」
魔力強化を使った夜桜の攻撃を体勢が悪いながらもルークは防いだ
だが
ビュン!!!
有川の風を纏った矢が
ゴン!
ルークの体に命中した
「「しゃー!!」」
2人は攻撃が入ったことに歓声を上げた
「まさか、、、一撃入れられるとは。それもこんな早く」
ルークは驚愕に顔が染まった
「、、、あれ?」
しかし夜桜は気が付いた
「効いてない?」
矢が命中したはずなのにルークに一切ダメージが無いのである
「流石にこの程度で怪我はしない。私は防御特化だしな」
ルークはあっさりとそう言うと
「君達がそこまでレベルが高いなら私も少し本気を出そう」
そう言って明らかに纏う空気が変わった
「「やっべ」」
2人の顔に焦りが生まれる
ビュン
「っ?!」
(速い!!)
ルークは一瞬で夜桜との距離を縮めると
「セイント・ブレード」
閃光の一閃を放った
「はぁ!」
夜桜は刀振るって相殺しようとする
「下手に防御に回らないのは正解だ」
ドカン!!
「がぁー!」
そして夜桜は彼方に吹きとばされて行った
「回避か防御の判断をしていた致命傷だった、、、素晴らしい判断だ」
ルークは夜桜の選択に笑みをこぼした
「正解引いてあれなのかよ?!」
有川は顔色を青ざめさせながらも
ビュン!! ビュン!! ビュン!!
突撃しながら風の矢を放ちまくる
そして
「っ!」
そのうちの1本が突如姿を消した
それを見てルークは即座に自身の背後に剣を振るった
キン!
そしてルークの背後にあった死角から矢が飛び出て来た
(空間門か、、、上手い。今から前のを処理すると)
ガキン!
ルークは一太刀の残りの矢を弾き飛ばした
しかしほんの少しだけ隙が出来た
「はぁ!!」
その隙に接近した有川は剣を振るった
ボコッ
「がはっ!」
しかし有川の剣がルークに当たる前にルークの回し蹴りが有川を吹き飛ばした
「中位聖騎士までだったら当たっていたかもな、、、しかし私には対応可能だ」
「本気で対応しないでくださいよ、、、丁度動けるギリギリのダメージの威力とか、、、遠いな」
「何、数年もすれば今の私には勝てる。その時の私に勝てるかはわからないがな」
「すっごい絶望的なこと言いますね、、、てか、夜桜早く帰って来いよ」
有川がそう呟くと
「確かに遅いな?」
ルークも夜桜が戻ってくるのが遅く首を傾げる
だが
「っ?!」
次の瞬間ルークの顔が驚愕に染まった
「どうしたんですか?」
有川がそう聞くと
「丁度夜桜を吹き飛ばした方角から大きな魔力を感じる、、、これは何かが来るな」
ルークはそう呟いて剣を構える
そして
ドカン!!!
青い豪炎がルーク目掛けて飛んで来た
「ブルーフレイム?!炎の上級魔法だと?!」
ルークはそう驚愕しながら
「ブリザード・トルネード」
猛吹雪を放った
そしてそのまま青い豪炎をかき消し氷の園を創り出した
「完全なブルーフレイムでは無かったか、、、だとしてもヤバいな」
ルークがそう言うと
「クソ!!白い炎を創りたかったけどできなかった!」
炎が飛んで来た方から夜桜がそう悔しそうに言いながらこちらに向かってきていた
「白い炎となるとホワイトフレイムっていう超上級魔法だな、、、初心者がそんなもの使えるなんて前代未聞だ。いやブルーフレイムでも前代未聞だが」
(魔力強化の時もそうだが鑑定と透視で魔力そのものを見てるから魔力の扱いが異次元の上手さだ)
ルークは夜桜の魔力の扱いに舌を巻いた
「有川!作戦なんかないか?」
夜桜がそう聞くと
「どうにかして隙を作ってお前の今の技を叩き込む!」
有川はそう答えた
「了解!」
そして夜桜は再びルークに突っ込んだ
「さて、、、どう来るか」
ルークは剣を構える
そして
ガキン ガキン ガキン
2人は激しく打ち合いを始めた
「、、、」
(わざと筋肉と魔力のあからさまに動きを出してるとはいえそれをしっかり見て対処できるとは、、、すごいな)
ルークは夜桜の戦闘センスの高さに舌を巻く
(そして)
ビュン!! ビュン!! ビュン!!
(私の最も隙のあるタイミングで精密に撃ってくる有川の風の矢)
「セイント・バリア」
ガキン!!
「そんなあっさりと」
軽々防がれたことに有川は唖然とするが
「相手が私だからだ。むしろ副隊長である私に魔法を使わせている時点で十分すぎますよ。100点満点中2000点だ」
ルークはそう言って褒めたたえた
「さて、そんな2人にご褒美です」
そしてルークは
「風よ我に従え。風よ暴れろ」
詠唱を始めた
「「っ?!」」
((本気だ!))
2人は察した 今唱えている魔法は本気の一撃だということを
「風の竜を呼び起こせ」
「夜桜!青い炎を作れ!一か八か全力の一撃を叩きこむしかない!」
有川は夜桜にそう指示を出した
「っ!」
「雲を裂き、太陽すらも食らう咢を」
ルークの詠唱が進んでいく
(魔力を溜める!)
「人の営みを滅ぼす竜の息吹」
(炎を創り出す)
「我が願うは龍王の姿」
(青い炎を想像する)
「滅びよ!」
「「っ!」」
そしてルークの詠唱が完成し
「「なっ?!」」
ルークはそこに棒立ちであった
「撃ってこない?」
(それどころか、、、隙だらけじゃねぇか!)
ルークの行動に2人は驚愕する
だがすぐに
((ノーガードで受けてやるから打ち込んで来いってことか!))
ルークの意思に気が付いた
「いいぜ!やってやる!」
(火力を上げて!)
「刀に纏わせる!」
夜桜は青い炎を刀に纏わせてルークに突撃する
「俺の風を受け取れ!!」
そして有川が後ろから今できる最大風力の風を夜桜に送る
「喰らえ!!
2人の合体技が
ドカン!!!
ルークに直撃した
刀の刀身が溶けるような温度の一閃 そして有川の風を纏いさらに威力を上げた一閃
それが直撃したルークは
「、、、」
「嘘、、、だろ」
無傷であった
「そ、、、んな、ば、、、かな、、、」
夜桜と有川は信じられないと言った様子でそう言葉を漏らした
「あと少しで傷が付いていたよ、、、そんな威力の技をこんなすぐに使えるなんて、、、本当に、本当すごい!」
ルークはそう心からの賛辞を2人に送り
「そんな2人には見せれないと言った私の超上級魔法を持って敗北という成長の糧を授けよう」
「「っ?!」」
「ドラグーン・バースト!!!」
次の瞬間には2人の眼前に竜が居た
そして2人は意識を失った
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