No.7 とある日のネロ
早朝…
朝っぱらからカチャカチャとネロの自室から音がする。
ネロ「あぁ…後はアレを入れて…」
ネロの自室と繋がっているネロ専用の研究室と実験室…で薬品を作っていた。
ネロ「あ…そろそろ在庫が無くなってきたな…ディズか…ゴウか…」
腕を組み少し考える
ネロ「でも確か…あの2人は今日任務してないんだっけ?じゃあ貰うのは無理か…」
ネロは普段、皆んなから死体をもらって補填しているため、そこまで在庫に気にしていなかった。
ネロ「はぁ…調達しないとかいないのか…めんどくさいな…」
とりあえずある物で薬品を作り、それを持って自室を出る。
お昼頃…
薬品の匂いを漂わせながら歩く
ネロ「はぁ…どこで補填するかな…」
だるそうに歩く姿はもはやゾンビである。廊下を歩いていると前からラスが歩いてくる。
ラス「(モグモグ)…あ、ネロ…それなに?」
片手にポテチを持ちながら、挨拶よりも先にラスの目線が薬品に釘付けになる。
ネロ「あぁ…これのこと?さっき作ったんだけど、在庫がなくて今から補填するところ…」
ため息気味に話す
ラス「ふーん…美味しそう…」
ネロの手にある薬瓶に手を伸ばす
ネロ「これはダメだよ…まだ誰にも試してないから…食べたら君を殺すよ…」
だるそうだが警告するようにいうと
ラス「ん…そうなんだ…残念」
無表情だが、残念そうにその場を去る
ネロ「はぁ…ラスに食べさせてもいいデータなんて取れないし…意味がない」
ラスに食べさせても"無反応"なので、データなんて取れないのだ。
ネロ「…面倒だけど…任務も無いし…あそこに行くか…」
ネロが向かう先は…
夕方頃…
〜civil級エリア:訓練場裏〜
訓練場の裏に3名のcivil級がいた(ラン(男)、セト(男)、サズ(男))
ラン「やっぱり休憩はここに限るッ!」
勝ち誇った顔で言うが、サズが…
サズ「そんな顔で言うことじゃ無いでしょ!ここはそんなに特別な場所でも無いんだし」
ツッコミながら呆れるサズ
セト「まぁまぁ…別にいいじゃん。いつものことなんだからさ」
3人が楽しく話していると…そこにネロが現れる…
ネロ「あぁ…いい検体がいるね…元気そう…いいデータが取れそうだ…補填もできるし…」
音もなくゾンビのように現れたネロに驚く3人
ラン「あ…あぁ…あの見た目…もしかして…」
ガチガチに体が固まりながら言うラン
セト「ネロ様だ…初めてみたけど…なんだか嫌な予感が止まらないよ…」
サズ「そ、そうだね…なんか手に持ってるし…なんだろう…瓶?」
2人もネロの不気味な雰囲気に圧倒されてガチガチに固まってしまう。
3人が喋ってるうちにネロはさらに近ずき、
ネロ「さてと…まずは君…これ飲んで」
サズの顎を強引に掴み強制的に飲ませる。
サズ「あがっ!ぐっ…(飲み込む)ゴホッゴホッ…!」
ネロ「どんなデータが取れるかな…」
研究対象を見る目でサズをじっと見つめる。サズに異変が現れる…
サズ「あ゛…あ゛ぁぁ…」
うめき声を上げるサズの体が…指先から溶け始める…
ネロ「なるほど…こうなるのか…いいデータだ」
満足げにデータを取るネロを見て他2人は…
ラン「お、おい!サズ…大丈夫か!ネロ様っ!一体何をして…!」
セト「は、肌が…変色して…溶けてる…う゛ぅっ」
セトはその場で吐いてしまう…
ネロ「データは取れたし…後は…"補填"するだけ…」
2人の発言を無視し、2人に目線を向け近づく…その瞬間教官が現れて2人を引き離し、代わりの試験体を渡す
ネロ「…これは…魔獣か…それも最高位の…早速持って帰って実験しよう…」
特に何も言わず、魔獣を引きずりながら帰っていく…。
その後、サズは死亡(溶けて散布したため蘇生不可能)ランとセトは一部始終を見ていたため重度の精神崩壊を起こしそれぞれ隔離された…。
ロズベリア組織 N(エヌ) @Nozo90
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