No.5 Lord級定期会議(?)終盤
【ボスが現れる】
ボス「やぁやぁ皆んな〜、ちゃんと揃ってるね。良かった良かった」
軽いノリで入室(?)し、椅子に座る。そしてフレアがあけた大穴に目がいく
ボス「…あれはなんだい?爆破の跡っぽいけど…またフレアかい?」
フレアに視線を向ける。
フレア「…いや…ちょっと〜…新しい花火の実験でぇ〜」
明らかに目が泳ぐフレア。そしてアクスが一言。
アクス「その爆破でラディが被害受けてたけどねぇ〜」
足を組み、両手を頭の後ろで組む。
フレア「あんたは黙ってなさいよ〜!!」
強く睨むフレア。そこでラディが…。
ラディ「でも僕の服汚れちゃったし〜!お気に入りだったのにぃ〜!」
プンプン怒るラディ
フレア「そんなの知らないわよ!!それにあんた私の事脳筋ってバカにしたじゃない!」
再度喧嘩になりそうになる。すると…今まで眠っていた1人が…。
ダート「…うるさいな…会議始まったんだから大人しくしててよ…」
ボスが来た時に起きたが、早々うるさくてキレ気味に言う。さらにフレアがキレる
フレア「はぁ?!うるっさいわね!この年中睡眠が!会議の時だけ起きてんじゃないわよ!どうせ終わったら寝るんでしょ?ならいいじゃない!」
ダートに対して中指立てるフレア。
喧嘩の裏では…
アクス「ぷっ…本当に毎回毎回面白すぎるでしょっ…!」
顔を横に向け、くすくすと笑っているアクス。
メギド「ま、まぁまぁ…落ち着いて…ボ、ボスがいるんだし…」
声の小ささとそもそもの影の薄さで誰にも気づかれない。
ディズ「ねぇねぇ!ロイド!このお菓子まだないのぉ〜?」
ラスに貰ったスティック菓子を食べ終え、ロイドに同じ物がないかねだる。
ロイド「ふふ、そう言うと思ってもう一つあるよ。実は2つ貰ってだんだよね」
スティック菓子の袋をディズに渡す。
ディズ「わぁ〜♪さっすがロイド〜!あ!じゃあお返しにこの前ネロから貰った飴あげる!」
スティック菓子の袋を受け取り、ロイドにお返しの飴を取り出し、差し出す。
ロイド「お返しはいらないよ。俺は菓子はあまり食べない方でね、ディズが食べてくれると嬉しいよ」
優しく断る。
ディズ「そうなの?分かったぁ!おっ菓子!おっ菓子〜♪」
飴をポケットにしまい、るんるん嬉しそうに自席につき、袋を開けて菓子を食べ始める。それをただ無言でジーっとラスが見ていた。
ネロ「なんだ…ディズあの飴食べてなかったのか…だから普通だったのか…残念だ…」
ディズとロイドのやり取りが聞こえてたため、残念がる。
ネロ「次は…ラディあたりにでも渡すか…」
タブレットを弄りながらボソボソ独り言を言うネロ。
ミラ「…いつ…会議始まるのでしょうか…。また喧嘩が始まっていますし…」
フレアとラディの喧嘩を眺めながらいつ会議が始まるのかと思いつつ紅茶を一口。
ソルト「…このまま喧嘩が続けば予定していた終了時間を超えるな。終了時間が来たら途中だろうが俺は帰る」
計画表を眺めながらコーヒーを飲む。
ミラ「…ソルトは相変わらずですね。ソルトが帰る時は私も帰るとしましょうか、海鮮を食べに行こうと思っているので」
頬に手を添えてほんの少し微笑むミラ。
ソルト「海鮮か…お前らしいな」
フッと軽く笑うソルト。
喧嘩組に戻る
フレアに中指を立てられたダート
ダート「そうやっていちいち喚かないでくれない?会議進まないんだけど…終わってくれないと眠れないし」
だんだんイライラ度が上がっていき、殺意が言葉にこもる。
フレア「あんたの睡眠事情なんか知らないわよっ!!」
テーブルに片足を乗せてダートを指差し睨む。
ラディ「そうだよダート黙っててよ!!僕なんかフレアとゴウに「バカ頭」って悪口言われたし!!」
ラディは変わらずプンプン怒っている。
フレア「事実でしょ」
ゴウ「事実だろ」
ダート「…事実でしょ…。はぁ…面倒くさ」
3人同時に冷静にツッコむ。ダートはため息気味。
ラディ「んなっ!僕はバカじゃないし〜!酷い〜!!僕ちゃんと頭いいもん!フレア脳筋バカのくせに〜!」
子供みたいに言い返し、フレアを煽る。
フレア「はぁ!?だから脳筋じゃないって何回言えば分かるのよ!言って分かんないならっ!」
手に持っていた爆弾をラディに向かって投げようとする。すると…
ボス「フレア、今度は謹慎じゃ済まないよ?ラディもそんなに煽らないでね。後、アクス…君が元凶なのは知ってるからね」
表情は見えないが、優しい口調だがとんでもない圧を放っている。
アクス「…はいはーい、気をつけますよっと」
あんまり反省の色が見えないが、ほんの少しだけ冷や汗が流れる。
ラディ「んもう!フレアのせいでボスに怒られちゃったじゃん!」
顔を横に向け、膨れっ面になりながら自席に座り直す。
フレア「ちょ!ボス!それは困るわよ〜!今すごくいい花火開発してんの!罰受けるのは嫌よ!」
足を下ろし、テーブルに手をつき必死に言う。
ボス「じゃあ、その喧嘩をやめようか?後、壁直すの大変なんだからね?分かった?」
柔らかな口調。だが有無を言わせない圧がある。
フレア「…わ、わかったわよ!けど謹慎とかは嫌だから勘弁して〜!」
手に持っていた爆弾をしまう。
ボス「うん、いい子だね。じゃあ会議を始めようか」
会議が始まる。
ディズ「はいはい!私からぁ〜!この前Noble級の人にぃ〜、これ貰ったのぉ〜♪」
立ち上がり、両手に本のようなものを持っている。
フレア「え?ディズそれなんなの?」
フレアが表紙を見ながら聞く。
ディズ「これはねぇ〜♪「絶望集」!ぜぇ〜んぶ見たけどすごく面白かったぁ〜!」
その絶望集を抱きしめて楽しそうに話すディズ。
フレア「へぇ〜よかったわね〜!私はこの前新しく作った花火(地雷)を試そうと思って地面に設置したらさ〜?たまたまcivil級の子がそれを踏んで空高く飛んでったのよ〜!いい花火だったわ!」
goodポーズをしながら楽しそうに話す。するとネロが…。
ネロ「ねぇ、フレア…その子…生きてる?死んでる?」
ネロが聞く。
フレア「んーとね…両足吹き飛んだけど、そのあとはNoble級に回収されてたわね!でも貴重な花火の部品貰ったから満足〜♪」
満足げに話すフレア。だが残念そうにしているネロ。
ネロ「なんだ…回収されたんだ…残念。試したい薬品があったのに…はぁ…。ねぇ、ソルト…君は持ってない?」
ため息をつくが、ソルトに聞く。
ソルト「俺が持っているわけないだろう。だが、今週末に任務がある。その時に回収すればいい」
淡々と話すソルト。
ネロ「今週末か…分かった。君のターゲットの殺し方は綺麗だからね、色々と使えるんだよ…」
同じく淡々と話すネロ。
ラディ「あ!ネロネロ!僕のターゲットでさ!いらない部分がそのまま残ってるからいる〜?!」
少し興奮気味に話すラディ
ネロ「…いる。後で回収しにいくから…分かりやすいところに置いといて…。これで2体追加…補充はこれで十分かな…」
タブレットを操作する。
ラディ「分かった〜!ネロの部屋の前に置いておくね!」
るんるんテンションのラディ。
ラディ「そうだ!ねぇミラ!この前いい氷菓し店見つけてさ!今度一緒に食べ行かない?」
ミラに聞く。
ミラ「…そうですね…今度行きましょうか、私も気になりますし」
少し考えたが、承諾する。
ディズ「ねぇねぇ!私も行きた〜い♪」
目を輝かせながら言う。
ラディ「いいよ〜!じゃあ3人で行こう!」
テンションが上がるラディとディズ。表情には出さないが内心喜ぶミラ。
ラス「…僕も行きたい…」
お菓子を食べ終えたラスが言う。
ラディ「お!ラスも来るの?やった〜!4人だ〜!楽しみ〜♪」
ディズ「楽しみぃ〜♪」
楽しみでしょうがない2人だが、ミラが小さな声で一言。
ミラ「…お店潰れないかしら…」
少し心配気味だが、どうでもいいと判断し、考えることをやめる。
ダート「僕は寝たいから早く終わって欲しいんだけど…」
眠たげな声で言う。
ゴウ「俺も早く筋トレに戻りてぇんだけど」
ちょい不満げな筋肉(ゴウ)。
メギド「…ぼ、僕は…楽しい…かな…」
氷菓店に行く4人のやり取りを見て、楽しそうに微笑みながら言うメギド。だが誰にも気づかれない。
アクス「俺はちょ〜っと早めに終わって欲しいかな〜?さっき子猫ちゃんからDM来たからさ〜」
少し退屈そうにスマホを弄るアクス。
ロイド「まぁ仕方がないだろう。定期会議と言っても、いつもと変わらないからね。でも、そろそろ終えてもいい頃ではあるかな?」
肘置きに頬杖をつくロイド。
ボス「確かにそうだね〜。じゃあ、終わりにしようか。皆んな解散〜」
ほぼ日常報告のようなものをしてゆる〜く終わった。
【会議終了後】
ソルト・メギド・アクス・ロイド・ネロ・フレアは各自帰宅。
ダートは終わった瞬間そのままテーブルに伏して即寝。
ラディ「ねぇねぇ!いつ行く?僕来週ならどこでも空いてるよ!」
ディズ「私も来週なら空いてるぅ〜!」
ミラ「たしか…私も来週ならば空いてると思います」
ラス「…僕はどこでもいい…」
早速日にちを決め始める。
ラディ「じゃあじゃあ!来週水曜日の11時とかどう?!そのお店お蕎麦もあるからさ!お昼食べた後に氷菓子!最高じゃない?!」
キラキラ目で興奮気味に話す。
ディズ「分かったぁ!その日に食べ行こ〜!」
ミラ「水曜日の11時ですね。分かりました」
ラス「ん…分かった…」
予定が決まり、各自帰宅。
ボス「ふふ…今日も可愛い子供達だね」
そう言い残し、またスッと消えるように退室。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます