それは知らない色

花園稔栗

序章 あの子との出会い

miyaco side

第1話

──ガンッ!




  今でもあの感覚が残っている。



  どんなに昔でも、あれだけは忘れられない。


  ぐらっと揺れて脳が一瞬揺れた。




  あの日は私の誕生日だったよね。



  楽しいお出かけの疲れた帰りだった。




  どうしてあんなことになった?



  信号無視って絶対ダメだよね。





  だけど今、それのおかげで新しい出会いに進もうとしているの…。

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