第2話ポポ クロネコの ほしになる

ポポは たかく たかく じょうしょう しました いっしょに とんでいた きょうだいたちは ひとり また ひとりと おりて ゆきました 

ポポ「さようなら〜 げんきでね〜」

ポポは すこし かなしく なりました おなじ おかあさん タンポポから たびだった きょうだい たちですが もう にどと あうことは ありません これが タンポポの さだめです

かんしょうに ひたりながら しばらく おおぞらを ただよって いると かぜが やんで すこしずつ ずこしずつ ポポは おりて いきます したを みると いえの やねが たくさん みえます このままだと どこかの やねに おります ポポたち タンポポは じぶんで おりる ばしょを きめられません すべて かぜまかせ うんめい まかせです

もうすぐ やねだ! と いうとき したに なにか くろいものが います ネコです クロネコです いっぴきの クロネコが やねのうえで グーグーねています ポポは まっすぐ クロネコの うえに おりて いきます クロネコは ねたままです 

ポポは クロネコの うえに おりたちました クロネコの せなかの まんなかに そろりと おりました

ポポが おりたので まっくろな クロネコの せなかに ポツンと 1つ しろい ほしが できました

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