第4話「逃げ切りトラベリング」
駄目なんだろうか。
いや、SNSなんかを触っていると嫌でも目につくんだ。共通するミュートワードなんかもなく、見たくないフィルターを貫通して表示される。
だいたいが過激な物言いなのはなんだろうな。
理屈はわかる。
耳目を集めるのは鋭さ。実力のある人ならば発想や着眼点のシャープさで補ってあり余るが、実力のない人は鋭い言葉を使わざるを得ないんだろうか。そう考えると切ないところはある。
俺も強い言葉を使って、高みに立ったと思い込みたい時はある。そのイタイ気持ちは痛いほどわかる。中学生までに卒業しておくべきなんだが、なんかボタンの掛け違いのようなものが起こってしまった。卒業しそびれた。
このまま俺の中の中学生を制御して逃げ切りたい。なんとかこいつを抱えたまま墓場にダンクしたい。創作していると、嫌でも顔を覗かせるこいつを上手く飼い慣らすのが上達のコツなんだろうな……。
失われたツイッターを求めて 一畳一間 @itijo_kazuma
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。失われたツイッターを求めての最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます