第8話 羽のレッスン

 羽の読み方は「つばさ」となります。



 羽はメロンが大好きな美少女。

 その顔は天使のように可愛く、インスタやユーチューブでは毎回100万回再生を突破している。そんな羽は、玲萌音のライバルでありながらも玲萌音に憧れていた。


 玲萌音のようなアイドルになりたい、そんな思いでアイドルを始めようと思った。

 本当は、アイドルという職業を進んでいく必要はなかったのかもしれない。


 アイドルとは下積みが大変で、人気を集めたとしても周りからはメディアに脅かされ、アイドルは弱い存在であるということに羽は改めて気づかされる。


 しかし、それでもいい。

 炎上させてでも、玲萌音のようなアイドルになりたいという夢は諦めきれない。


 もともと羽は、小3のころ両親に見捨てられ孤独だった。ただ、運よく明星様に助けられたのだ。


 明星様とは、まるで王子様のように美しく輝かしい存在。

 何があったのかは知らないが、明星様は中学生にして一人暮らしをしていたようだ。


 中学生が二人で一軒家に住む、というのは法律的に大丈夫なものだろうか。


 そんなことを考えながらも、明星様の誘惑に負けてしまい、一緒に住むことになってしまった羽。


 しばらく経った、ある日。

 彼はソファーに横たわり、立っていた羽を見つめる。

 

「あのさ、君もうちに入らない?」

 同年齢な癖に、随分な上から口調だ。まあでも、住ませていただいているだけ文句は言えないが。


 そして、「えっ?」と明星様からの質問に戸惑う羽。


 これは、明星様から与えられたチャンスなのかもしれない。ここでアイドルデビューを果たせるかもしれない。


 そう思ったのだ。


 しかし、正体が親にバレることだけは避けたい。バレてしまったら、きっと、あのときみたいに……。


「あの、うちに入るとは具体的に、どんなことをするのでしょうか?」


「うん、いい質問だね。じゃあ……」


 明星様は、すっと立ち上がる。


「Vチューバーから初めてみようか」


 明星様の瞳には、特別そして確かな確信があった。

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日本一のアイドルになりたい! @mikanusagi

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