レッスン編

第6話 美咲のレッスン

 美咲はレッスン初日から、胸がドキドキしていた。

 まるでバレーの大会に出るような、そんな感じだった。


 さて、今度は体育館に招かれた。体育館は広かったものの、カメラなど器具が多く置いてあったので、少し狭く感じる。


 その後、あの女性スタッフが中に入ってきた。

 いよいよレッスン開始といったところだろうか。


 レッスン、それは何をするのかも分からない。

 緊張する、とても緊張する。



 緊張の為か、昔のことが蘇った。


 荒れかけていた、9歳の頃のあの夏。その時と同じ怒りや悲しみが、心の中で残っていた。



 あれはまだ、美咲が小さく幼い頃のことだった。

 まるでアイスが溶け出すかのような、非常に暑い夏の日。

 あの日は、小学校の体育館でバレーの大会が行われていた。



 今まで、みんなで練習してきた。だから、きっと……!!


 しかし、大会の最後には5点も差を付けられ敗北。市の大会では3位となって終わった。


 その時の悔しみは、美咲の中から消えることはないだろう。


 あと少し、あと少しで逆転勝利ができたはず……なのに。


 家に帰る途中、ミンミンゼミは、まるで美咲を見て笑っているかのように鳴いていた。


 ただ、それから4年後の今、ついにアイドルデビューを果たし東京アイドル事務所に来ることが出来た。



 因みに、東京アイドル事務所に行くには3つのデビュー局以外にも方法がある。

 それは、アイドルオーディションといって、アイドルになりたい子が初めてデビューするものである。


 内容はデビュー局と似ているのだが、全国各地で開催されている。

 そのため、可愛ければデビューできると思っておいていいだろう。


  しかし、ここから東京アイドル事務所に行けるのは僅か5%ほどのアイドル。

 なので、まずは東京アイドル事務所に行けることが凄いのである。



 そして、東京アイドル事務所のレッスンは、一から十まで全てを一通りやって、更にダンスや演技、セリフなどを覚えることである。そうすることで、やっと一人前のアイドルになれる。


 さて、ここからは玲萌音や羽をはじめ、みんなの今までのレッスンを一挙公開する。


 さあ『日本一のアイドルになりたい!』、『日アイ』を。

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