居場所

絶望からは何も生まれない

そんな事くらい分かってるんだ

でも苦しみから抜け出せなくて

僕は今日もまた——


今日も新しい週が始まる

いつも通りの月曜日

独りぼっちな他人の中

そんなトコ行きたくはない


「なぜ僕は独りなんだろう?」

問い掛けても誰も聞いちゃ居ない

「独りは寂しいんだよ」

心の中 叫んでも 伝わらなくて


伝える事が恐ろしいんだ

馬鹿にされるのを恐れてるんだ

ホントは吐き出したいこの感情(キモチ)

でも誰なら受け止めてくれるの?


君なら受け止めてくれるかな?

いつも頼られる君

頼み事を断われない君

でも友達でもないのにこんな相談

やっぱり迷惑だよね


ずっと同じ思考 グルグルと

回り続けて絡まり合って

溺れるだけの憂鬱な夢

杞憂な事くらい、分かってるんだ


羨ましかった君の事

たくさんの笑顔に囲まれる

いつも楽しそうに笑う君が

皆の中心に居る君が


君を見てるのだけは楽しかった

コロコロ表情の変わる君

笑って、怒って、泣いて

なんて忙しい人だろう


君は希望に溢れてるんだろ?

人生に絶望した僕とは正反対

手を伸ばす事さえ躊躇(ためら)われる

雲の上、高嶺の花 そんな君


ずっと僕は見てるだけ

一方通行の視線は交わらない

交わらない、はずだった

君が僕を見るまでは——



「君も一緒に話そうよ」

差し出される手

初めての事に戸惑う僕

でも君は僕に笑顔向けた


返す事出来たのはぎこちない笑み

そんな僕の顔を見た君は

「ようやく笑ってくれたね」

やっと居場所が出来た 君の隣。




【作詞】2013.03.30

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