終楽章の手前

月川ロナ

「今日からここに通うのか…」

私…葉山澪（みお）は今日から、この中間一貫校、私立桜音高校付属中学校（しりつさくらねこうこうふぞくちゅうがっこう）に通う。

「ねーねー！澪～！部活どこ入るか決めた～？」

この子は赤坂陽菜（はるな）。私の幼馴染で、ちょっとバカだけど、スポーツができすぎてるんだよね。だからここにはスポーツ推薦で入った。

「部活…。どうしようかな。あんまり考えてないけど、サイエンス部とかいいかな　…」

「え～！バドミントン部一緒に入ろーよー！」

「でも運動系の部活はイヤだし…」

「でも見学くらい行こーよ―！」

「見学だけだからね…。」

陽菜に押されて、バドミントン部の見学に行かされる羽目になった澪だった。

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