異世界に憑依した

ポップコーンぐま

第1話. 憑依

寝起きの感覚は良くなかった。

直感だろうか、それとも単なる悪寒か。

私は違和感すら覚えるほど巨大な部屋を見渡し、二度まばたきをした。

眩いばかりの装飾と奇妙な光を放つ宝石たち、さらには氷で作られた彫像もあった。


問題は、それらの姿が非常に醜かったということだったが。


「ご主人様?」


「きゃあああ!!」


直感はいつも不吉な結末を暗示する。

目の前に広がっていたのは、自分の体の2.5倍はありそうな真っ白な毛むくじゃらだった。

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