親日国シリーズ第1弾目作品『かぎやで風(ベトナム編)』
毛 盛明
序章
ーーーープロローグーーー
『風よ、時を越えて』
――人はなぜ、誰かのために涙を流すのだろう。
――人はなぜ、異国に生まれた他者の手を取りたくなるのだろう。
幾千もの歴史のうねりを越えて、
この世界には確かに「心の絆」が残っている。
争いの火をくぐり抜けた民族、
自然の怒りに立ち向かった人々、
そしてどこかの島国で、誰かを想い、誰かに救われた者たち。
その記憶は、やがてひとつの言葉へと結晶する。
――「ありがとう、日本」
――「ありがとう、君たち」
世界には、“親日”と呼ばれる国がある。
それは外交の言葉だけではない。
歴史の裏側で結ばれた“魂の約束”が、今も人々の心を照らしているからだ。
海の向こう、国の違い、言葉の壁。
それらは愛や優しさの前では何の障害にもならない。
琉球の風が吹く島に降り立った、ある少女。
フーコック島から来た彼女は、花咲く舞台に立つ青年と出会う。
ベトナム、ポーランド、台湾、フィンランド──
国境を越えた物語が、今、始まろうとしている。
このシリーズは、世界を歩き、心を交わした“ひとつひとつの真実の物語”。
それは大げさな英雄譚ではなく、
ただ、誰かを想い、誰かと寄り添う、命と心の記録。
風は、やがて歌になる。
その歌が語るのは、国を超えた家族のような絆。
🌸 “親日国シリーズ”――これは、世界に咲く日本の心の物語。
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