朝の色

ネコの額ほど度量が狭い

カクヨム短歌10首連作  朝の色

早番に見上げる白い月 山に沈むを見てスマホ取り出す



車の雪 スコップ片手に一仕事 積もった雪で雪だるま



朝ならばカエルの声も目覚まし代わり それでもエアコンのスイッチ



霧雨に負けずにウォーキング 五キロで額濡らす雨と汗



朝日に負けずに家を出て 二人の会話貴方の新盆



ラムネ瓶 ビー玉押し込み弾ける炭酸弾ける笑い声



噴水の水飛沫見ながら朝帰りの言い訳考える



千円札 雨で遠足中止の電話 逆さのてるてる坊主



目を擦り 初産に 立てよ仔馬 願うは未来のダービー馬



おはようと 新聞受けで待ちわびる祖父と高校生のにらめっこ



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

朝の色 ネコの額ほど度量が狭い @inoyan69

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画