ねえ、神様

あのとき、僕がどうしてあんなことをしたのかなんてもう、分からない

僕が生きて、嘘つきが生きて、

罪も何もないあの子が消えた

思い出したくない嘘の罪

誰かに罪を被せたわけじゃない

追い詰められていたのは理解してる

でも、あのとき、どうしていなくなるための足を踏み出せたのだろう

結局、いなくなれなくて

結局、痛みしかなくて

墓場まで罪を持って行くしかなくて

誰にも話せなくて

きっとこれからも誰にも話せない

あの償いは償いにはなれなかったのでした

いなくなるしかないと思っていた自分は、嘘を隠そうとしていなくなることを選んだ

でも、結局僕はここにいる

もう、嘘だと誰にも言えない今ができあがって生きてる

生きているってことは何かすべきことがあるの？

生きて、何かやるべきことがあるってことなのですか

それならどうして僕なのですか

どうしてあの子がいなくなるのですか

彼にはすべきことがなかったからですか

彼にはすべきことがなかったのですか

僕には罪を犯してでもすべきことがあるのですか

あると言うのならすべきことを教えてください

ねえ、神様

どうして罪な僕じゃなくて罪を犯してない彼がいなくなるの

それが運命なら、どうして僕は生きて、あの子は、子ども達はいなくなってしまうの

生きる意味があるなら教えてよ

嘘つきな僕が生きる意味を教えてよ

僕はあの子のすべてを知らない

でも、きっと僕よりは綺麗で良い子だったはずだ

僕みたいに嘘を証明しようなんてしないはずだ

だから、あの子がいるべきだった

ねえ、神様、どうして僕じゃなくてあの子なの

ねえ、神様、どうして僕がいて彼はいないのですか

ねえ、神様、どうしてなのですか

ねえ、神様、教えてください

どうして僕が生きてるの