最近河川敷であった出来事

欠陥品の磨き石 磨奇 未知

第1話 河川敷そこは未知が詰まった宝石箱

淀川で

2日連続でカモ🦆とミシシッピアカミミガメを見つけた。


多様な生き物たちが息づくこの場所に、

僕は小さな喜びを感じた。


けれど――

その環境に溶け込んだ外来種の姿に

「これでいいのか」と頭を悩ませる毎日が始まった。


これは偶然じゃない。

もしかしたら、あのカモたちは僕に――

助けを求めてきたのかもしれない。


僕が初めて「運命論」を信じた日。


野生で生きる生き物たちは、

基本的に“合理”でしか動かない。

なのに彼らは、外敵や疲れを顧みず、

僕の前に現れた。


「人間に助けを求めることが合理的だ」

そう判断したから、かもしれない。


最近、淀川で野良猫に餌をやる

老人の集団をよく見かける。


猫を飼っても、自分の寿命が先に尽きてしまう。

だから飼わず、ただ“戯れている”のか?


それとも、

同じ孤独を抱える者同士での

静かな“暇つぶし”なのか?


答えはまだ、わからない。


その老人たちに聞く勇気もない僕には

きっとまだ、「資格」がないのだ。


歳をとる――

それは、孤独への恐怖と

向き合うことなのかもしれない。

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