スレイ・イグジスト

凡才として生きてきたサラリーマンである若葉誠は、幼少期からずっと自らの人生に不満を感じていた。彼が一人でどれだけ努力を重ねようが、天才である幼馴染の英俊の前では全くの無駄だったからだ。
あるとき誠は、英俊と駅のホームで再会する。酔いの回っていた英俊は誠に近寄るも、バランスを崩して線路へ落下。誠は線路に降りて助けようとするも、英俊と共に電車に撥ねられ、その生涯を終える。
　その後誠は若返った状態で目を覚まし、自らを女神と称する少女にここが死後の世界であると告げられる。女神に生涯を嘲笑されるも、「もしも才能を持って生まれ変われるとしたら」という飴を受け、来世では『最高の人生(スレイ・イグジスト)』を手に入れると誓ったため、常世の学校への招待を受ける。
「卒業できたら成功人生、その他は転落人生」と…続きを読む