叫声

あがりかん

叫声

君と一緒 プラスチックを溶かす前 朝ごはんを食べよう


もし愛を伝えたいのなら溺れてみるのもいいかもしれない


ルーティン ゴミ箱から手で掬う 清めるための水分を求めて


ねぇ、善性で塗り潰して 教会を、食卓を、病院を、手紙を


70度 定量化された心臓を 消し去ることは可能でしょうか


殺してでも手に入れたいのです 革命を望まない暴力性を


空き缶 カッターを突き立てれば 新聞紙の様なキラキラが溢れる


グレーチングを恐れる犬よ 切創を避けることを忘れないで 


虫を落とすその香は今を弔っている様 金属音が鳴く。


37℃に取り残されたまま あなためいたぼくは生きていくのです

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

叫声 あがりかん @agarikan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画