第14話

 クロムとブクは、それから、インスタントラーメンを食べるだ。二人は、残さず食べた、だ。茹で過ぎたインスタントラーメン。茹で過ぎたね、一杯茹でたね、と、ゆって、二人は笑った。火の精霊、サラマンダーさんの加護を、二人は一杯授かったってゆうたら、それは嘘になるだかいな?でも。大切な嘘。だけー二人は、この日、サラマンダーさんの加護を一杯、受けただっちゃ。

 それからクロムは唐突に、ブクに水をあげたくなっただ。部屋におる観葉植物が、目に留まると、そいつが、ブクに水をあげて!と、ゆうのだ。そういえば、ブクはお露を飲んだらん。ブクが体を汚さず召し上がれるようにと、お露は捨てて、麺だけを用意したのだったけえ。クロムは、観葉植物がしゃべる訳ねーとゆう実験結果を思うと、何で俺はこんな事、しとるだいや?と、苦笑したけど、観葉植物の言葉も、これは!と思われて。ブク、水とお茶、どっちがいい?。それを聞いて、観葉植物はニコニコ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る