RE:SELECT 質問企画
忍忍 @SAL室長
第零話 インタビュー
【問一、お二人のお名前を教えてください。また、お互いにどう呼び合っていますか?】
「私はレヴィ、タニアのことはそのままタニアって呼んでるな、昔からそうだし」
「タニアです。私もレヴィのことはそのまま呼んでますね」
【問二、お二人の登場する作品、物語について軽く教えてください。】
「え、急に難しいこと聞かれたぞ……。こういうのはタニアに任せるわ」
「ちょっと! 私だってそんなことわかんないって……こほんっ、そうですね、『RE:SELCT』では、私たちの冒険を取り上げてもらってるみたいですけど、実はまだまだ始まったばかりで、これから何かが起きそうな予感? って雰囲気なんです。竜が関わっている物語なので、その辺りに目を光らせておくと、面白いことがわかるかもって誰かが言ってましたよ」
【問三、お二人が出会ったきっかけと第一印象を教えてください。】
「出会った時かぁ、確かまだ赤ん坊だったんだよな? だから第一印象ってのは、わかんねえけど、小さい頃からタニアは負けず嫌いで頑固で、怒ると怖かったな」
「なに? レヴィ……この『いんたびゅう』の途中だからって、何言っても私が見逃してあげる訳じゃないからね? はぁ……、第一印象、んー手のかかる妹って感じですかね」
「はーぁ? 一緒だろ! 私の方が背も高いし、好き嫌いもしねえぞ?」
「いやいや、そういうこと言ってくる時点で子どもでしょ! いつも大事な話を聞くのは私だし、お金の管理も全部私じゃん」
【問四、お二人が出会ってからどれくらい経ちますか? 】
「全然覚えてはないんだけど、生まれてすぐに出会ってるはずだから、十八年ってことだよね?」
「うん、そうだと思う」
「そう思うと、生まれてからずっと一緒ってすげえな」
「まあ、あの村では私たちしか子どもがいなかったしね」
「ん? てことは仕方なく一緒にいるってことか?」
「……」
「おーい、タニア?」
「……うるさい」
【問五、相手の魅力的なところを教えてください。】
「え、今仕方なく一緒にいるかもしれない疑惑が出てるんだけど? 」
「うるさいなぁ! 仕方なくで一緒に冒険なんかする訳ないじゃん! はい、もういいでしょ! 質問何?」
「怖えよ、冗談だって……、お互いの魅力だってさ」
「魅力……?」
「仕返しか? じゃあ私が先に言うよ。タニアの魅力は、どんな時でも頼りになるところかな。私が間違ってたら、叱って引っ張ってくれる。だから、私は好きに動けるんだよね」
「喜んでいいのか、世話かけすぎと叱るべきなのかわかんないよ……。そうですね……、レヴィの魅力的なところは真っ直ぐなところですかね。普通は少し躊躇う場面とかでも、この子は躊躇いなく一歩踏み込むんです。そういうところは、素直にかっこいいなと思いますね」
【問六、相手に直してほしいところはありますか?】
「あ! あるある! もう何年も言ってるんだけど、タニアは本当に朝に弱すぎる! クロのとこならまだいいんだけど、クエスト中にさ、野宿とかするんだけど……本当に起きてこないっ! 見張りの交代の時間になっても、テントの中でスヤッスヤなんだよ?」
「それは……本当にごめん。でも、それを言ったら私にもあるもん。レヴィは私の物勝手に使いすぎ! 服とか傷薬とか! 薬はいいよ? でも服は違うじゃん!」
「えー、だってタニアが着てるの見たら、可愛くていいなって思うんだから仕方ないだろ?」
「買えばいいじゃん! しかも、大体いつも自分にはこういうの似合わねえとか言って、途中で着替えるじゃん! その度片付けるの、私なのは何?」
「ごめんて……」
【問七、お互いに敵わないなと思う部分はありますか?】
「敵わないかぁー、戦闘面での応用の幅とかは、一生勝てないだろうなぁって思う」
「そう? レヴィも大概だけどね。応用とは違うんだけど、なんていうか発想が自由だなって思う。私じゃそうはならないとか、できないって思うラインを、レヴィは簡単に超えてく感じ……です」
【問八、ここだけは相手に負けないと思うことを教えてください。】
「んー、何だろ。タニアはなんかある?」
「負けたくないとはいつも思うけど、いざ聞かれると難しいね。そうだね……あ、あった。魔力効率というか持久力は、負けないかな。レヴィは後先考えず、全力全開なことが多いし」
「あー、確かに……ははっ、言われてみればそうかも。私は何かな……魔力量は自信あるかな。まだまだ上手くは扱えてないんだけど、それでも魔力の量と密度は、私の方が上だな」
「そうだね、そこで張り合うのはもう何年も前に辞めたよ」
【問九、二人が喧嘩をしたらどちらが先に折れますか」
「私だな」
「……レヴィです」
【問十、相手の機嫌が悪い時、どう接していますか?」
「タニアが怒ってる時は、私に怒ってんならすぐ謝る! んでいつも通りに接する! それが一番早い!」
「何がよ……。でも、そういえばレヴィが怒ってることって滅多にないね。どうしたらいい?」
「私が怒った時? 別に放っといていいぞ? 飯食って寝れば、怒りも冷めてるだろうし」
【問十一、相手に贈り物をしたことはありますか? もしくはあげたいものはありますか?」
「贈り物……、タニアの誕生日に耳飾りあげたな。私も同じようなやつ付けてるんだけど」
「手作りしてくれたんだよね? 想像以上に可愛い出来だったから驚いたけど、ありがたく使わせてもらってます。私がレヴィにあげたもの……多すぎてどれを言ったらいいんだろう」
「私が嬉しかったのは、これだな」
「あ、そうだね! それは確かに思い出深いかも! レヴィに合わせて作った片手剣用のベルトね。パパに頼んで、一緒に作ったんだよね。レヴィは左利きだから、村に置いてあるやつじゃ、いつも使いづらそうにしてたから、作ってあげようって思って」
「正直、すっげえ助かってる」
「なんだかんだ、お互いのこと見てるよね、私たち」
「そりゃ、こんだけ一緒にいればなぁ」
【問十二、相手のことをどこまで信じられますか?】
「ん? どういうこと?」
「どこまで信じられるか……、答えになってるかわからないですけど、私はレヴィが進むなら一緒に行きます」
「あーそういう感じ? そうだなぁ、どんな状況でも、タニアにだったら背中を預けられるかな。というかタニアが一緒だったら、どんな敵にだって立ち向かえる気がするんだよな」
【問十三、相手のことを褒める時、どのように褒めますか?】
「普通にそのまま言う」
「同じですね、私もそのまま伝えちゃいますね」
【問十四、もし二人の体が入れ替わったら、何をしたいですか?】
「三つも属性魔法が使える感覚を味わってみたい! タニアだけいつもずるい!」
「すっごい大変なんだからね? ……もう。私がレヴィの体に入ったら……んー、私じゃ着れない服とか着てみたいですね」
【問十五、明日、世界が滅亡するとしたら、最後に相手と何をしますか?」
「最後にタニアと何するかぁ? 何してんだろうな、ははっ、何もしてない気がすんなぁ。二人でずっと話してそうだよな」
「それはちょっと想像できるね。でも、レヴィのことだから最後の瞬間まで諦めずに抗ってると思う。そして、私も一緒にね」
「そりゃそうだな」
【ここまでありがとうございました。最後に、お二人が登場する作品『RE:SELCT』について宣伝があればお願いします。】
「そうだな、私らにもどうなるかわかんないし、一体誰と戦えばいいのかもわかってないからな。難しいことはわかんねぇけど、目を逸らしちゃいけないもんくらいはわかる。私は私のやりたいようにやるし、生きたいように生きる。夢を叶えたいってのもあるけど、目の前の誰かのために動けるような冒険者になりてえな! じゃ、あとは頼むタニア、何気にこれ難しいぞ」
「……結局、自分の言いたいことだけ言って丸投げしてこないでよ……。宣伝とかしたことないのに。……はぁ、竜が支配していると言われている世界で、人類は日々抗いながら暮らしていて、その中で冒険に出た私たちですが、出会いがあれば別れも当然あって、少しずつではありますが、成長していけていると思います。私たちがこの世界に対して、何ができるのかはまだわからないけど、わたしたちにしかできないことはきっとあるはずだから……、もっともっと強くなって、レヴィともう一人の仲間チェルミーと、そしてこれから出会うかもしれない新たな仲間との冒険譚を盛り上げていきます……だから、ぜひ、私たちと一緒にこの物語の果てを見にいきましょう」
「……すげえな、タニア。昨日遅くまで起きてたのって、もしかして……」
「うるさい! ほら、もうやることやったし帰るよ! チェルミーのことも待たせてるんだし」
【インタビュー、完】
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