欠片

みぃ

それはちいさな





きっとそれは

見つけてくれるのを 

いまかいまかと待っているんだ


春が夏の太陽に焦がれるように

夏が秋の静けさを受け入れるように

 秋が冬の潔さに憧れるように   

冬のかたまりが春の息吹でほぐれるように 


目をこらして 


カケラをみつけたの

それは小さくて

だけどキラリ光っている

なんのかけらだろうか

はて ふぅっと  

思い巡らせても 色もかたちもやっぱり 覚えがない

かけらを見つめる  

綺麗なかけらだ

ピカピカとはいかないけれど 

輝きを放つ

でも どこから落ちたんだ

 

カケラをみつけたよ

ひかりを放つ小さなカケラ  

どこのものかわからず仕舞いだけど 

それでいいような気がしてるんだ 

いつかみつける

いつか見つかる 

欠片の行方

きらりひかる 

ひかってる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

欠片 みぃ @miwa-masa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ