一、陰の深謝(陳謝・謝罪)

 ありがとう、は言いやすいかもしれない。


 しかしながら、大いなる謝罪案件(仕事を除く)に際し、大切な人に、ごめんなさい、を言える・示せる者は、少ない。


 一見当たり前に思えることを実行する者が少ないのはなぜか。


 つまらない、かつ肥大化した、歪曲矜持プライドの存在。


 多くの者が、石偏重の玉石混交のくせして、宝玉のふりをしている。


 石の表層を磨けば、煌めく宝玉があらわになる、かもしれないが……


 そうはせず、自らの見てくれに、鍍金めっきを塗ったり似非科学由来のコーティングを施すことで、擬似宝玉イミテーションの鎧を被って、その場凌ぎの自己愛自己顕示に耽っている。


 歪曲矜持プライドという名の、堅くも脆い価値捏造かちでつぞうのダイヤモンドが、発破劈開はっぱへきかいするのが怖いのである。


 ——ごめんなさい。


 できなければ、進化並びに成長はない。 

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