一、四葉

 あい許/赦ゆるしゃしゃ四葉しようではないか。


 それらは全て、後ではなく、前/先である。


 言い換えれば、それらは全て本質的には、因、であり、他者から催促されたり、打算を伴ってなされることではない。


 口を大にして言う。


 愛——愛しています、過去現在未来の森羅万象を(博愛)


 許——許しますいいよ、これからの森羅万象を(未来のゆるし)

 赦——赦しますいいよ、これまでの森羅万象を(過去現在のゆるし)


 陽の謝——感謝しますありがとう、現在過去未来の森羅万象に

 陰の謝——謝罪しますごめんなさい、これまでのわたしについて

 

 それらほとんどは、同時発生の因果である。


 言語化依拠生成存在としての果は、単に我々の低度な認知限界に基づく観測結果に過ぎず因との境界線を引いて抽象概念を強引かつ傲慢に具象化しているに過ぎない。


 もっと愛されたい?

 ならば、先に他者を博愛せよ。


 ゆるしてほしい?

 ならば、先に他者をゆるそう。


 ありがとう、と言ってもらえない?

 ならば、先に他者に深謝せよ。


 ごめんなさい、と言ってもらえない?

 ならば、先に他者に深謝せよ。


 奉仕せよ。

 抱擁せよ。

 寛大であれ。

 握手を差し出せ。

 こうべを垂れよ。

 こうべを垂れよ。


 欲してはならない。

 与えるのだ。

 

 いつも四つの葉——愛・許/赦・謝・謝♡♡♡♡の、探究者であれ。

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