誤配と戦え!「うちの玄関にこれ何?」
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 こいつ…動くぞ!ようこそ、「置き配トラブル」のために建てられたスタジアムへ。「置き配ミス」は、シャレになりません
置き配ミスの対策に、こういう物が建てられた。
「誤配スタジアム」
誤配は、メンドーだ。
誤配は、そもそも、声や顔を合わせないネット注文に慣れすぎると起こりやすい。
だれかが、ポチッと軽々しいクリックで注文をすると…。
「うちの玄関先に、注文していない荷物が置かれていますけど!!何とかしてくれ!」
ほら!
もう、トラブル!
宅配キャンペーン期間や贈り物が多くなる時季と重なると、実に恐ろしい。
置き配は、便利な配達になるはずだったのに…。
「ネット通販系の注文なら、玄関先などの指定場所に置いてもらえるだけで完了」
「受け取りサインとかしなくて良い」
「家にいなければならないプレッシャーから、解放される」
「荷物を持ち帰らせて再配達をさせたら宅配業者に悪いけれど、置き配ができれば、悪い気持ちにさせることもなくなる」
…まじめな人だな。
とにかく、その便利さが大逆転。
「歯ブラシが、 1,000個届けられました!どうしたら良いんですか?」
注文数の、クリックミスかな。
「じゃあ、歯をたくさんみがいてください」
「え~。この荷物、業者に送り返すことはできますか?」
置き配トラブルは、登録ミスでも起こる。
どこかに転居した人が、通販サイトの登録住所の変更を忘れていたりすると、変更前の元の住所まで荷物が届けられてしまうのだ。
結局、誤配スタジアムから事業者に連絡がいくことに。
「おたくのあつかう荷物が、別の方に届けられているようです。引き取りにきては、いただけませんか?」
「それでは、注文された方に改めて新品を届けることにします」
「では、お願いします」
「箱の中身を見ていないのでしたら、誤配された物はそちらで廃棄していただいてかまいません」
うわ、気持ち悪い。
覚えのない物が本来の受取人の住所とは異なる場所に配送されたことがスタジアムの審判に確認されたら、バトルスタートだ!
「さあ、第 1ラウンド! A町にお住まいのヨコヤさんが誤配をアピールし、審判に認められました!荷物はLG事務局という事業者に戻され、元々荷物を受けとるはずのC 町のアキヤマさんが…。あ~っと!本社に、クレームです!」
ちょっと、笑える。
でも、本当に誤配されると…笑えないからな!
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