史上最悪ナ土曜日

am5:30

繁華街の交差点。

国道と市道が交差する交差点の真ん中に一台の黒塗りのセダンが停車した。

後部座席にはスーツを着た中年の男が目を閉じて寝ていた。

運転席からキャップ帽を深く被った男がゆっくりと降りた。

男はリモコンキーで車にロックをかけ、その場からゆっくりと車から離れていく。

すると、後部座席で寝ていた中年の男が眠りから覚めるが、、。

男の首には首輪が取り付けられていた。

男は何が起きたか理解できずパニックになった。

「な、何だこれは、、？」

首輪に手を掛けるとアラーム音が突然鳴り始める。

ピー　ピー　ピー

そのアラーム音は、どんどん速度を早める。

ピー　ピー　ピーピーピー、、、

「う、う、何な、、」

と言いかけたと同時に首輪が爆発した。

男もろとも車は大爆発を起こし、まばらに居た人々が一斉にパニックになった。

キャップ帽の男は振り返る事なく爆発した車を後にした。

第2話へ　つづく