友人のおみやげ
五來 小真
友人のおみやげ
夜中に旅行帰りの友人が、やってきた。
珍しい観葉植物があって、私におみやげとして持ってきてくれたのだった。
無類の植物好きである私に、気をつかってくれたのだ。
観葉植物は、なんてことのない普通のモンステラに見えた。
何が珍しいのだろう?
ともあれ、気持ちが嬉しかった。
早速部屋に、置いてみる。
まあ明日、置く場所も考えよう。
夜中、どうにも視線を覚えて目が覚めた。
視線を感じる先を見て、悲鳴をあげそうになった。
モンステラの葉に、複数の人の目があり、まばたきしていた。
思わず電気を付けると、モンステラの目は閉じた。
モンステラを廊下に移動させたかったが、また目が開いたらと思うと、とてもそんな気にならなかった。
結局、明かりをつけたままその日は寝た。
翌朝、友人に電話をかけた。
『おお、無事開いた? 目みたいに見えるが、気孔らしいぜ。暗い時だけ開くんだ。それが見守ってくれてるって縁起につながってるらしくてな。独り身のお前にピッタリだろ?』
そう言われて、強く出れなくなった。
その日の晩、改めてモンステラと向き合う。
見守ってくれてる……のかなあ?
恐怖は引っ込んだのだが、この気持ち悪さに慣れるのだろうか?
モンステラの目は、夢の中でも見守られそうだった。
友人のおみやげ 五來 小真 @doug-bobson
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