最終話 こんなの百合って認めない!

 ガールズユートピア、略してガルトピア――年に一度の百合オンリー即売会イベントが開始した。サークルスペースの一角に、わたしは悠乃ゆのさんと並んで座っている。


 机の上には、わたしの過去作同人誌と即興で作ったペーパー、それに悠乃さんの研究本。並べてみると、まったく違う作風なのに、その違いこそがアンマッチで逆に面白く思えてきた。同じ百合をテーマにして、こんなにもアプローチが違うのだ。絶対的に同じと言えるのは、どちらも百合が大好きってこと。

 わたしの隣には、悠乃さんが座っている。サークルスペースは狭いので、ふとしたきっかけで手や肩が触れてしまうこともあって、心臓が落ち着くことがなかった。


茜音あかねさん? どうしました?」

 椅子に腰かけたまま、悠乃さんが小さく囁く。

「あ、いえ。ちょっとボーっとしちゃって……」

「準備、手伝ってくれてありがとうございます。もし行きたいところがあったら、私はここにいるので行ってきてもいいですよ」

「そんな、悠乃さんだけに押し付けませんよ! それに……ここにいたいです」

 そう言うと、悠乃さんは優しく微笑んだ。

「そうですか」

 なんか、可愛いな。最近はよく笑ってくれる気がする。感情を出すのが苦手なんて、ウソみたいだ。


 動画の影響もあってか、わたしたちのスペースには次々と人がやって来た。

「百合語り、めっちゃ良かったです!」

「ユリノキさん、論文とても興味深く読ませてもらいました!」

「AKANEさんの本、今回も最高でした。あと、あの議論の続きもいつか聞きたいです!」

「お二人って……その、どういう関係なんですか?」

 そんなストレートな質問を投げられることもあって、わたしは答えに詰まってしまう。でも、百合営業とは言われたくない。ハッキリと、

「サークル仲間です」と答えた。


「茜音! 悠乃さん! 今日はどうー?」

 麻衣まい奈緒なおさんが、やって来た。

「すごいね、お客さんたくさん来てるみたいだね。ハイこれ差し入れ」

「ありがとうございます!」

 奈緒さんが手渡してくれたパウチ容器のアイスは、ご丁寧に周りが濡れないようにハンドタオルで包んである。暑い会場で、これはとても助かる。奈緒さんは今回は悠乃さんの手伝いはせず、麻衣と一緒に一般参加でスペースを回っているようだ。二人とも、当たり前のように手を繋いでいる。そして繋いでいないほうの手で持っている肩掛けトートバッグは、どちらも同人誌でいっぱいだ。麻衣は満足そうに笑っている。

「いやあ、最近は病み系の百合が豊作みたいで今日はホクホクだよ」

「わたしたちは大体回っちゃったよ。どう? スペース見てるから、二人で回ってきたら?」

 奈緒さんからの急な申し出に、わたしは焦った。

「え……っと。悠乃さん、どうします?」

 尋ねると、悠乃さんは立ち上がって言った。

「じゃあ、お言葉に甘えましょうか」

 悠乃さんが、自然にわたしの手を取った。その滑らかで少しひんやりとした手触りにまた心臓が跳ね上がる。サークルスペースの机を周り込むと、麻衣たちと場所を交替する形となった。

「いってらっしゃーい! 頑張ってね!」

 麻衣の応援に、何を頑張れって言うんだとつっこむ余裕もなく、なぜか手を繋いだまま悠乃さんと歩き出してしまった。


 会場内を歩いていると、様々なサークルが目に入る。最近はサークル参加をしていたため、あまりこうやってゆっくり周ることができていなかった。奈緒さんにいただいたアイスのパウチを吸いながら、聞いてみる。

「悠乃さんは贔屓にしてるサークルさんとかありますか?」

「もちろんいくつかありますよ。私と同じく評論系のサークルだと……」

 スペースを周りながら教えてもらったサークルは、わたしの知らないところばかりだった。悠乃さんもわたしも百合系で活動していたけど、今まで交流がなかったのも不思議じゃないわけだ。悠乃さんの古くからの知り合いというサークルのスペースに着いた。

「ふーみんさん、こんにちは。新刊ください」

「お、有名人のユリノキちゃんじゃん」

「いやいや、やめてくださいよー」

 悠乃さんが苦笑する。彼女がいじられてるのは新鮮な光景だ。

 サークル主のふーみんさんは少し年上のようで、二十代後半くらいだろうか。ゆったりしたTシャツにスキニーというリラックスした格好で、同人歴長いだろうな、というベテランの空気を醸し出している。スペースにある大きなポスターには『共依存百合アンソロジー』と書いてある。ユリッターで宣伝のブルームを見た覚えがある。

「あ、わたしも一冊ください」

「あら、もしかして有名人その二。はいありがとうね」

 一五〇ページくらいある分厚いアンソロジーだ。ジャンル的に、麻衣もたぶん買っただろうな。

「動画、観たよ」

 悠乃さんとわたしは、その言葉に少し背筋が伸びた。

「すごく良かった。ユリノキちゃんもアカネちゃんも、自分の考えをしっかり言葉にしてさ、真剣に活動してるんだなって伝わってきた。きっとたくさんの人が『百合愛』を受け取ったと思うよ。研究も創作も、リスペクトがなきゃダメなわけじゃないけどさ、あった方が私は好きだな。何かを大切にするのは、それ以外のものを見下すってことじゃない。むしろ尊重することにもつながると思う」

「ふーみんさん……ありがとうございます」

「ま、それはそれとして、心の中では『あの作品はクソだ! 私の創作こそ最強! ひれ伏せ愚民ども!』って気持ちは持ってるけどね」

「あはは……そういうのも大事なんですね」

 ふーみんさんの言葉に、ジワリと心が温まった。観てくれた人に、直接褒めてもらえる機会があって良かった。

「また動画やってよ。私、二人の対談もっと聞きたいな」

「え……ええっ!? いや、嬉しいですけど……どうしよう悠乃さん」

「ふふ、じゃあ今度はふーみんさんもゲスト出演してもらいますか」

「おっ、いいねー! じゃあ、思い切って受肉してさ、Vtuberになっちゃう? 私の知り合いにもいるし、話聞けるよ。あ、コラボもできるじゃん! わーなんか楽しみになってきた!」

「確かに、顔出さないならVもありですね。わたしの研究を紹介する動画とか作っても面白いかも」

「ちょ、ちょっと話を進めないでください~!」

 わたしの声は完全に無視されて、二人で盛り上がっているのだった。


 ガルトピア終了の三十分前。早めに撤収するサークルも多く、一般参加者もまばらになってきた。

 悠乃さんとわたしは机の上を片付け始め、イベントの空気を名残惜しんでいた。今日一日、本当にいろんな人と話して、作品の感想ももらえて、嬉しい反面、少し疲れてもいた。


「これで、だいたい片付きましたね」

「うん、お疲れさまでした」

 ふと、わたしは通路に目をやった。


 ――ぽつんと立っている少女がいた。

 少し遠いところから、でも確実にこちらを見ている。中学生くらいだろうか。まだあどけなさの残る顔立ちに、不安げな表情を浮かべている。わたしと目が合うと、ぺこりとお辞儀をしてから重そうな足取りで近づいてきた。

 わたしと悠乃さんの前で立ち止まり、視線を下げたまま口を開こうとしているが、上手く言葉が出ないようだ。心配した悠乃さんが、

「大丈夫? 何かあった……? スタッフさんか何か呼んだ方がいい?」と訊ねるが、彼女は首を横に振った。

「す……」

 やっとの思いで振り絞った言葉。

「すみません……」

 今にも泣きそうな震えた声だ。次の言葉は、わたしたちにとって想像もしていなかったものだった。


「わたし、リリフェスの……あの動画を……アップしたの、わたしです」


 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


 その一言で、時間が止まった気がした。

 わたしは思わず、隣の悠乃さんを見た。平静を装ってはいるが、震えた目でじっと少女を見つめている。

「本当に、申し訳ありませんでした。謝っても、済むことじゃないのは、分かっています。でもわたし、この前の……討論の動画を見て……。居ても立っても居られなくて、謝りに来ることにしました」

 辿々しく、視線を沈ませながら少女は言った。

 あの騒ぎの犯人が目の前にいる。でもわたしは、怒りが湧き上がることはなかった。この子も悪気があったわけじゃないことは分かる。どこか、過去の自分を見ているような居た堪れなさを感じていた。

 わたしと悠乃さんは、しばらくその子を見ていた。頭を下げたまま、小さく震えている。わたしは、一歩近づいてからゆっくり口を開いた。

「ありがとう、来てくれて」

 少女は顔を上げてわたしを見た。

「わたしも、人のたくさんいるイベント会場で目立つことをしちゃったのが良くなかった。もちろん、勝手に動画をアップするのも良くないけど、あなたは反省してくれてるんでしょ?」

 少女は首を縦に振ると、一筋の涙が溢れた。

「すみませんでした、すみません……」

 悠乃さんがハンカチを差し出す。

「私はもともと気にしてないから、大丈夫。炎上もまた人生経験のひとつだったよ」

「えっ、嘘ぉ。悠乃さんだってすごい怒って抗議のブルームを送ってたじゃないですか」

「私が気にしなかったからといって、他の人に同じことをしていいわけじゃないでしょう。それにあのときは、茜音さんのことが心配だったから……」

 そんなことを言うので、わたしはまた顔が熱くなってしまう。


 少女は、ミドリと名乗った。とにかく落ち着いてもらうのと、イベントも終了間際ということもあり三人でカフェに行くことにした。

 麻衣と奈緒さんは、二人だけでアフターを楽しむとのことだったので声をかけないでおいた。

 席について、三人のドリンクが揃った。悠乃さんは、ミドリちゃんにそっと話しかけた。

「話せる範囲でいいからね」

 ミドリちゃんは、頷いてぽつぽつと話し始めた。

「リリフェスで……何か騒ぎになっているのを見つけたんです。AKANEさんとユリノキさんが口論しているところでした。何となくスマホでその様子を録画しちゃったんです。それで、その、二人が……。思わず興奮しちゃって、みんなも喜んでくれると思って投稿したら、こんなことになってしまって」

 声が震えてきたので、ミドリちゃんは烏龍茶を一口飲んで呼吸を整えた。

「言い訳にしかならないのは分かっています。今思うと初めて参加したイベントで、そんな『本物の百合』みたいなの見ちゃって、テンションが上がりすぎてたんだと思います。投稿したら、信じられない勢いで拡散されました。フォロワーは五十人くらいだったのに、どんどん拡がって、怖くなってしまって、しばらくユリッターを見るのをやめていました。通知が多すぎて、ユリノキさんの返信も見えなくて……すぐに消さなかったのも、本当にすみませんでした」

 悠乃さんは、ミドリちゃんの言葉に穏やかに答えた。

「分かるよ。SNSって、何かのキッカケで、思ってもない方向に転がってしまう。気付いたときには自分でも止められない流れになってる。……きっと、怖かったよね」

 ミドリちゃんは、小さく頷いて烏龍茶のグラスを手のひらで覆った。わたしも、ユリッターで悠乃さんと口論したときのことを思い出して言った。

「うん、わたしもそう。だから正直、『許す』なんて偉そうな言葉は使えない気がする。わたしには、そんな資格も権利もないと思う。でもね。ミドリちゃんは、謝りに来る勇気と、良心と、責任感を持ってくれた。そんなあなたに、わたしは『ありがとう』って言いたい。わたしは、そのことが嬉しいから」


 ミドリちゃんは意を決したように顔を上げた。

「……アカネさん、ありがとうございます。わたしは許してもらおうなんて、思ってません……。それでも、何かわたしに、少しでも、できることがあるならって――。そのために、来たんです」

 わたしは悠乃さんと顔を見合わせた。悠乃さんが安心したように笑ったので、わたしも同じように笑い、ミドリちゃんに向き直った。

「過ちを犯すことは、誰にでもあると思う。でも、大切なのはそれを認めて反省すること。ミドリちゃんは、もうそれができてるんだよ。わたしは、ミドリちゃんがそのまま、誠実に、真剣に、何ができるかを考えてくれればそれでいい。それってすごく難しいことだと思うけど」

 悠乃さんも、わたしの目を見て頷いてくれる。わたしは、最後にミドリちゃんの顔を見てお願いをした。

「だからもし、わたしが……何かを間違えてしまいそうになったら。そのことに自分で気づいていなかったら。そのときはミドリちゃんに教えてほしい」


 ミドリちゃんとは、次のイベントで会う約束をして別れた。サークル参加することも誘ってみたけど、どうなるだろうか。また会えるのが楽しみだ。

 カフェから出ると、外の熱気と湿気が体を包みこんだ。日は傾いてきているが、夏の空はまだ明るい。今からでも何でもすることができてしまいそうだ。


 駅から帰る方向は別々だ。悠乃さんが少し話したいと言ってくれたので、駅前の広場の休憩スペースで涼むことにした。

 二人でベンチに座ると、悠乃さんは前を向いたまま言った。

「茜音さん、今日……お誕生日ですよね」

「え? あっ、はい。ありがとうございます。覚えててくれたんですね」

 そしてトートバッグから小さい紙袋を取り出し、手渡してくれた。

「おめでとうございます。ちょっとしたものですけど、よかったら使ってください」

 それは淡い青を基調とした、タオルハンカチだった。猫と、百合の花の刺繍が施されている。

「わぁ、嬉しいです……使わせてもらいますね」

 心の中に、じわりと湧き出した気持ちが、言葉とともに溢れてきた。

「あの、わたし……」

 今日言うつもりなんてなかった。でも、今しかないような気がした。


「わたし、悠乃さんのことが、好きです……!」

 言ってしまった。さっきまで鳴いていた蝉の声が、聞こえなくなった――。


 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


 悠乃さんは、目を見開いてこちらを見ている。

 心臓の鼓動が、わたしを駆り立てる。ノープランで告白してしまったけど、脳が追いつかないくらい伝えたい言葉が溢れてきた。

「最初にユリッターで見たときは、あなたのこと、苦手でした。百合観が違うし、冷静過ぎて何考えてるのか分からないことも多くて。わたしとは違うタイプだなって……。でも、直接会って、話をして、分かってきたんです。悠乃さんは誰より真面目で、優しくて、ちょっと不器用なくらいに誠実で、本当は熱くて……」

 悠乃さんが、少し照れたように笑って目を伏せた。わたしは少し心が落ち着いてきて、あふれる思いを少しずつ言葉にしていった。

「わたしが感情的になっても、それを受け止めてくれた。冷静に受け答えてくれるから、全力で意見をぶつけることができた。……炎上して、創作できなくなっちゃったとき。不安だったけど、悠乃さんが心配してくれて、優しく対応してくれて。本当に救われたんです。それだけじゃなく、一緒に動画を撮ってくれました。一緒にサークルの準備をしながら、また議論して。でも、もう意見をぶつけ合うような口論じゃなく、お互いを尊重して、より高みを目指すような、そんな関係になれたと思っています。あなたといる時間が、すごく楽しい。わたしは、だからわたしは、悠乃さんが大好きで――これからも、もっとずっと、一緒にいたいんです」

 自分の心を、ここまで誰かに見せるのは初めてだった。変なことを言い過ぎてないだろうか。心臓はまだ激しく脈打っている。


 穏やかに聞いてくれていた悠乃さんが、ゆっくり頭を下げた。

「……ありがとう、茜音さん。そんな風に言ってもらえるなんて、思ってもいませんでした。本当に嬉しいです」

 顔を上げた悠乃さんが、まっすぐにわたしの顔を見た。わたしの名前を呼ぶその声は、いつもより柔らかく丁寧に思えた。

「でも、すみません。すぐに答えを出すことは……難しいです。少し、時間をください」

 目の奥が、少し重くなった。でも、これが悠乃さんの正直な答えなんだ。彼女の誠実さを感じる。

「前にお話ししましたが、わたしは昔、他の人に告白されたときに、自分の感情を理解できていなくて傷つけてしまったことがあります。でも、今は違います。茜音さんのおかげで、自分の気持ちを分析することができつつあるような、気がするんです」

「それって、もしかして……?」

 悠乃さんは頷いた。

「はい、お察しの通り、今書いている論文です。前にお見せした『感情マッピング』の反省を活かして、今は別の手法で感情の分析をし始めているところです。茜音さんとの議論が、新しい視点の研究を生み出してくれたんです」

 悠乃さんは続ける。冷静な表情ではあるが、熱のこもった研究者としての興奮が見受けられる。悠乃さんの、この情熱と冷静さのギャップが愛おしいな、と改めて思った。

「感情マッピングの弱点は、例えば恋愛感情が一〇〇パーセントだったらそれ以外の感情を含むことが出来ません。でも新しい手法は、パーセンテージではなくレーダーチャートのように感情を多角的に示せるようにしました。これによって、例えば尊敬と嫌悪、嫉妬と信頼など、複数の感情を複雑に記すことができます。例えば私は、茜音さんを議論相手として尊敬し、サークル仲間として友情を感じています。また、創作者として信頼できる相手だと思っています。でも、恋愛感情として捉えているだろうか、という視点も同時に存在するのです。恋愛感情というものも、実はグラデーションがあり、少しの恋愛感情なのか。大きな恋愛感情なのか。私は、茜音さんを好きと考えていいだろうか。まだまだ、解析の余地があります。もう少し、研究を進めて整理してからお答えしたいんです。申し訳ありません……って、茜音さん? 大丈夫ですか?」

「え?」

「私の顔を見たまま固まってしまって……」

 あまりにも不思議そうな顔をするので、わたしは思わず笑ってしまった。

「いえ、悠乃さんらしいなって。わたし、やっぱりそういうところが好きなんだと思います。……わたし、待ってますね。悠乃さんの、研究の成果報告を」

「はい。でも、茜音さんにもまた、議論に協力してもらいますよ。私の研究には、それが必要なんです」

 わたしは、悠乃さんのその熱心な研究姿勢がとても好きだ。感情に対する執着も、周りから『無感情』と言われることへの反発もあると思うけど、純粋な気持ちで興味を持って研究しているのが分かる。それって、わたしから見たらもうすでにすごく『感情的』だと思っている。でも、悠乃さんは悠乃さんの方法で研究し、理解して、いつかは教えてくれるだろう。わたしは、そのときを楽しみにしようと思った。

「さて、と」

 わたしと悠乃さんは立ち上がった。

「悠乃さん、また研究に協力させてください。いつでも呼んでくださいね。夏休みは、まだまだありますから」

「ええ、茜音さんも同人誌の続き、楽しみにしてます。二十歳になったことですし、お酒もご一緒できたらと思います」

 改札に入れば、向かうホームは別々。でも、わたしたちは同じ志で繋がった仲間だし、友人だし、同志だ。


 それは、『百合』という絆で結ばれた、不思議な関係だった――。



 こんなの百合って認めない! ――おしまい――


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