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ホテルは、ビジネスホテルにいたしました。

この時期の観光ホテルはとても高価で、私には選べたものではありませんでした。

まだチェックインの時間にはなっていませんでしたので、荷物を預けて街へ出てみることにいたしました。

名波女史のお住まいはここから電車で1時間ぐらい先のところです。

それでも街に女史が居ないか気になって落ち着きませんでした。

もしかしたら買い物にでも出かけているかもしれません。


少し歩いただけで汗が吹き出しました。

とても暑い日です。

かの地宮崎に今居るのだと思うと胸が高鳴ります。

女史に似た方にふたりほどすれ違い、はっとしたのですが、女史ではありませんでした。

今回は、どのように名波女史にアプローチしようかずっと考えてきたのですが、いざこの地に来てみると一刻も早く電車に飛び乗ってお住まいの場所まで行きたい衝動にかられています。

私の計画では、今日はゆっくりすごし、明日朝早く出かけることにしております。

それまで待ち遠しくて待ちきれません。


先ほどの運転手さんにすすめられた昼飯を食べに行きます。

おいしい鳥がいただけるお店だということでした。

とても混んでいるお店でしたが、時間はいっぱいあります。

並んで待つことにいたしました。

その間も女史のことが頭から離れませんでした。

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