我が輩はにゃんこ枕である。

クライングフリーマン

我が輩はにゃんこ枕である。

 我が輩はにゃんこ枕である。

 名前なんかない。枕と言ったが、クッションなのである。

 主人は、ものぐさである。頭なんか、思い出した時しか洗わない。

 私にダニが」付いていないか心配だと言って、今日、とうとう天日干しとやらをした。

 私のダニより、自分のシラミ・ノミを心配すればいいのに。

 丁寧に、掃除機で腹や背中を吸い取られた。

 くすぐったいとは感じない。クッションだから。

 クッションだが、ひたすら枕に使われている。

 体は、「三毛猫」模様らしい。

 毎日毎晩、頭を擦り付けられる。

 色んな枕が、『枕元』に並んでいるが、どうやら私が一番手らしい。

 そして、影武者、いや、替わりのクッションがない。

 洗濯機にかけようか?と真剣に悩んでいたらしい。

 言葉が操れれば、言ってあげたい。

「どうでも、いいじゃん。」

 主人の親戚は、「可愛い」と言っていながら、我が輩に触ろうとはしない。

 未使用の、わんこクッションを持って帰ったが。

 危険察知?差別?

 我が輩は、主人が亡くなるまで「虐待」に耐える運命である。

 クッションだから。

 名前なんかない。


 ―完―



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