第2話

 ももたろうが大きくなったころ、おじいさんとおばあさんが住む村では、「鬼」による略奪がたびたび起こっていました。食べ物や服、あるいは子供を奪われた人もいました。おじいさんとおばあさんも、とてもおびえながら過ごすようになってしまいました。ももたろうは、育ててもらった二人に恩返しをしようと思い、鬼退治に行くことを決心しました。おじいさんとおばあさんは必死に止めましたが、どうしても説得できないことを悟ると、せめて食べ物を、と黍団子を作ってやりました。

 ももたろうは、その団子を愛情として受け取り、強い決意とともに鬼たちが住むという「鬼ヶ島」へと向かいました。

つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ももたろう(再現) @mzsmnsht

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る