カフェラテを飲み終えたら

海音

なんで私なの?

第1話 言葉のウラ側

「無理しないでね」「大丈夫?」


――私は、このふたつの言葉が嫌いだ。


無理しないと、普通の人と同じスタートラインに立てないから。


「大丈夫」と答えなきゃいけなくなるから。


私は、無意識に”言葉の裏”を読んでしまう癖がある。


そんな私が、安心して頼れる存在はそう多くない。


でも、私が信頼してる人たちは、みんなこう言ってくれる。


「充分頑張ってるよ」「大丈夫だよ」


この言葉たちに、何度救われたことか。


今思えば、私のこころは”感受性の刃”がやたらと鋭いみたいだ。


その”刃”は大抵、自分に向いている。


優しい言葉をかけられても、涙にタオルを差し出されても、


素直に受け取れない自分がいる。


そして、自分のこころの”刃”が、グサグサ刺してくる。


「優しくしてくれたのに、なんで受け入れないの?」って。


そんな自分の声に、今日もまた傷ついている。


でも、鋭すぎる”感受性の刃”は、私の強みにもなる。


こうして、自分に刺さったトゲトゲな言葉たちを


カフェラテのふわりとしたミルクのように、優しさで包みこんで


そして、あなたに向かって解き放つ。


誰にも、読まれないかもしれない。


それでも、書きたい。あなたに届けたい。


私の綴った言葉で、あなたにホッとしてほしい。


同時に、書くことで私も、ホッとしたいのかもしれない。






☕️読んでくださり、ありがとうございます。

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