十三日目

昨日おやつ許可をもらった。

というか食べてよかったらしい。


入院中の楽しみが食事しかなくなることは彼女との付き添い入院で学んでいたからコッソリおやつを持ち込んでいた。

彼女の姉や弟も一緒に付き添い入院させてもらっていたときは遊びはどんどん飽きてしまってご飯とおやつのときが一番楽しそうだったのだ。とても楽しみにしているようだった。娯楽よりも勝ってくるらしい。

彼女自身は絶食ばかりで家より大変ではあったが姉弟はそもそも元気なのだ。


好物のおからクッキーとミックスナッツとチョコレート。

チョコレートは完全に嗜好だけど、おからクッキーとミックスナッツは身体に合うのか、おやつにしていると便秘知らずだし肌トラブルも落ち着くきがしてずっとお気に入り。


今回はぼく自身が患者でとにかくしんどいし、ご飯もほとんど量が食べられない。

当初は出された3割も無理だった。

けど、排尿排便のチェックは必ずあるし、人間という生物は摂取したら出すものを出さないといけないのだ。自分で出せないでいると下剤を処方して貰わなくてはならなくなる。下剤は苦手。


なので食べられる量が極端に少なくなったのを知ったので、しんどさと戦っているご褒美がてらおからクッキーをこっそりたべていた。

おかげでまだ下剤いらずだ。

勝手に食べている罪悪感はあるものの自分に合うものを事前に知っていられたのは幸運だ。


ミックスナッツは空腹感を抑えてくれて助かっている。

食べられる量が少ないから常にハラヘリで、ときどき空腹感が強くなるときがあってつらくなるから。


そんなふうにコソコソしていたのだけど。

リハビリのときに

「間食とかしないんですか?おやつ食べたりしたくなりませんか?」

と聞かれ、特に食事に制限がないらしく、おやつを食べてもいいことがわかった。


教えてくれよーーー!


と思ったけどまぁそれどころではなかったし、こちらも聞かなかったし。

そもそも出された食事はほとんど残しているから食欲があることはだれにも伝わっていなかっただろう。


ご飯のプレートには「常食」表示があったから、コッソリたべても深刻なことにはならないでしょうと少々腹黒く考えていた部分だったのでひと安心。


これで堂々とおやつをたべられる。


トラブルはないけど胃腸の調子はあんまりだし、消化で強制終了されるようだから量は少くご褒美と空腹感つぶしくらい。チョコレートはまだ先だ。


いかんせん、好物を食べるたびにコソコソしなくていいのは嬉しい。


QOLってやつがちょっとあがった。

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