年の恋~解説編

篠川翠

踏み入りし信夫の奥の眞葛原知れば憂き事戀衣とは

踏み入りし信夫しのぶの奥の眞葛原まくずはら知れば憂き事戀衣こひごろもとは


「信夫」は、現在の福島市周辺の地域を指します。古来より、「忍ぶ」との掛詞として用いられてきたことでも有名ですね。

また、「真葛」は絡まり広がる様子が「迷い」や「情念」の象徴としても歌われます。


信夫しのぶの奥に広がる眞葛原まくずはらへと踏み込んでみれば、

なるほど――恋とは、こんなにも心を悩ませ、つらくさせるものだったのか。

「恋衣」とは、そういう「憂きこと」をまとうものなのだ。


そんな意味合いです。


☆本家

https://kakuyomu.jp/works/16818622175424657781/episodes/16818622175424774099

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