第4話 4個目

春に起こる卒業式の犯行、それに巻き込まれる

秋野原悠誠という名の高校生が

丘野沢登沢高校♪

丘の上秩序守るー

朗野ちうと清水しうを

上から見守る高校ー

丘野沢登沢高校ー

校歌を歌い終わった卒業式

今日は先輩、3年生たちの卒業だ

別に接点は少なかったからか悲しみは少ない、

だが所々近くの生徒は泣いているようだ

卒業式は無駄に長く2年生の俺らから見たら

面倒くさいものだろう

「はぁー!やっと卒業式終わったな〜」

やっと卒業式が終わりそんな言葉が出る

そのままググッと背伸びをしていると

「ねぇ、秋野原君、」

そう俺の名前を呼ぶ先輩、加藤晴美先輩だ

少し色が抜けた茶髪でボブの髪

男子生徒から少し人気があった先輩だ

「どうしたんですか?」

「えっと、時間があったら後で体育館裏まで 、

来てくれない?」

「え、あ、いいですよ」

少し混乱する、あの少しモテていた先輩

あの先輩に今告白されるかもしれない

そんな所に立っている

時間よりも早く来てしまっていて

期待しすぎている俺が恥ずかしい

そんな考えで頬を少し染めていると

目の前から紐が垂れてきた

首絞め自殺をする時のように

丸くなり首をかけたらギュッと

締め付けれるような、そんな紐

なんだと思い上を見ようとすると

紐が俺の方へ動き頭が紐に通ってしまう

「あはっ!かかった!かかったよ!」

上から先輩の声が聞こえる

それも嬉しそうに、まるで釣りをしていて

大物がかかった時のように

紐が締まり首が同様に閉まっていく

「あ゛がッがぁっ」

上を向き紐を手に結びつけて笑っている先輩

その顔を見上げながら

俺の後ろには小さめの、でも俺より大きい

灰色の物置があった。

先輩は後ろから周り、物置の上へ登ったのだ

「あ゛っあ゛ぁっ!」

そのまま意識を失う直前

「君のこと!好きだったよ!秋野原悠誠くん!」

あぁ、先輩は本当に俺の事が好きだったのかな

最後に好きな人に好きになってもらえてよかった

そう感じると同時に先輩に殺意が湧いた

 ̄丘野沢登沢高校 ̄秋野原悠誠 ̄加藤晴美 ̄

以上



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