彼のお気に入り
Rie
— 小さな恋 —
---
—ほら、ゴミがついてる
あなたが指さすのは
いつも 右目の下
わたしが まばたきする前に
くすっと笑って
そっと キスを落とす
あなたの唇が そこにふれるたび
わたしの胸は 小さく跳ねる
—ねえ、また?
何度だって 待ってしまうの
あなたが 甘えてくる時の
やさしさが とても好きだから
右目の下に
あなたのぬくもりを ひとつ置いて
今日もまた
恋してるって 思い出すの
愛おしい仕草が
わたしたちの 合図みたいで
くすぐったいような
宝物みたいに 胸にのこる
—ほら、ついてるよ
明日もまた
言ってくれると いいな
――右目の下の 小さなホクロ
あなたが いつもキスをくれる場所
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彼のお気に入り Rie @riyeandtea
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