人物紹介 〜総集編③〜 ※最新話近くまでのネタバレあり!
【ララクト家・関係者】
・ラーク=ララクト:
ララクト伯爵家当主。
グルバルトの行方不明時の落ち込みによりお目溢しされていた諸々を妻リステラによりメンタルをポッキリと折られるまでに指摘され、現在リステラにより
とはいえ当主として無能という訳ではなく、清濁合わせ呑むだけの度量がある貴族的にも良心的な人物。
コハクという神獣が現れても理性的に判断しており、王家からの信も厚い。
唯一の欠点は女性への配慮的な点で、今でも義娘予定のリリエルを含めたララクト伯爵家女性陣からダメ出しを受けるくらい…。
・リステラ=ララクト:
ララクト伯爵夫人。
ベイサイド伯爵家から嫁いできた。
グルバルトが行方不明となって以来、親友である王妃マリスと会う時間を削り、実家であるベイサイド伯爵家の情報網を使い、ララクト家を影から支え続けてきた女傑。
その役目も表向きにグルバルトの弟子としてコハクが現れ、そして娘であるアリスとコハクが婚約したことでようやく大部分で解放された。いきなり自分がそういう方面から手を引くと問題が出るため、今はサティスの婚約者であるリリエルに徐々に役割を移しつつ、仕事を減らしている。
アリスの妊娠を知って以降、これから一気に増えるであろう孫たちのための子供服作りが趣味になっている。アリス以外のコハクの子供も孫のように可愛がるつもり。
・サティス=ララクト:(初出 ララクト編2章⑪)
アルティスからコハクに関する秘密を聞き出す話術は次期ララクト家当主らしく優れた者だった…が、女性への対応等の弱点を持っていた。それ故にアリスに負担をかけていた事実を後でアリスから語られて叩きのめされたし、母と婚約者から父と共にダメ出しされ矯正(調教?)された。
婚約者としてリリエルに加え、アリスの元護衛騎士のシスリーも。
実は女性への対応より剣術の方が好きなこともあって、騎士をしていたシスリーとの話も合い、シスリーとの仲もこっそり順調だったりする。
・リリエル=ブルーム:
ブルーム公爵令嬢。サティスの婚約者。
義母になるリステラを尊敬している。
そのせいか親友であるマリス王妃を学生時代から支えてきたリステラに似て既に女傑の様相を呈しつつある。
王太子の婚約者ジャスミン=バルトルガとは家として表向きの派閥が違うため、表立って支える事はできなかったが、実際は子供の頃からの親友である。さらにもう1人の王太子の婚約者であるシャロン=ベイサイドは同派閥であり婚約者であるサティスの従姉妹ということもあってこちらも親友である。そういう点でもまさにリステラの後継者である。
王妃・王太子に付き添って2人がララクト家に来た時は大喜びで茶会を開き、久しぶり周りを気にしない会話を楽しんだ。
・シスリー 改め シスリー=ガンダル:(初出 ララクト編3章①)
アリスの元護衛騎士。
アリスとコハクの婚約が決まり、アリスが平民になるため事実上護衛騎士を続けられなくなった。そこに目を付けたのがリリエル。コハクの秘密を知るシスリーは下手なところに…というよりも目の届かない場所に嫁ぐこともできなくなったため、これ幸いと末端貴族であるシスリーを自身の婚約者であるサティスの第2夫人に据えることにした。
その後自爆した元ガンダル子爵の後釜としてシスリーの父がガンダル子爵になったのは完全な想定外。結果としてミスリル鉱山のあるヴァーネス公爵領の鉱山横の領地を押さえるガンダル子爵家と縁戚になったのは最上の結果だとリリエルは思っている。
・ラディ:(初出 ララクト編3章②)
サティスが指示を出すララクト伯爵家騎士団の副官であり、ララクト伯爵家嫡男としてのサティスの側近。本編では語られていないがクラブの孫。
クラブの娘であるラディの母はサティスの乳母だった。そのためサティスとは乳姉妹で人目のないところではたまに親友として話をする。
ラディの母は病気で他界している。他の兄弟はいない。
父はララクト伯爵家騎士団所属。クラブの家の入婿だったが、自身があまり権力を持つとサティスとラディが動きにくくなると思い、ララクト領の村々への巡回任務に従事している。
シグルクの事件の関係で責任を感じて巡回をより密にして手がかりを探しもしている。
・クーレン:(初出 ララクト編7章①)
ララクト伯爵家お抱えの錬金術師。
有能なもののマッドアルケミスト。
膨大な魔力を持つコハクが従魔であるミルス生み出す際には魔力枯渇の危険を告げずに実行し、リステラに正座させられたり、悪臭でララクト家を混乱にもたらしては正座させられたり…。
扱いに困るものの有能であり、「目を離したほうが怖い」というのがララクト家一同の共通意見。
新型馬車などで利益ももたらすからタチが悪い。
・クラブ:
ララクト伯爵家の筆頭執事で家令。ルベラの夫。
真面目で公私混同はしないが、亡き娘の残した孫のラディを内心では自慢に思っている。
コハクの育て親であるドトルと友人になっており、最近はたまにドトルと飲むのを楽しんでいる。
・ルベラ:
ララクト伯爵家の侍女長。クラブの妻。
孫であるラディを溺愛しているが、公私混同はしない。精々コハクからの差し入れのお礼で寝室の清掃を率先して指揮をとる程度。
孫のラディは未婚。コハクの妻たちが妊娠したことでソワソワしている。目をつけているのはリステラの専属侍女であるパーム。リリエルが連れてくるであろうまだ見ぬ侍女も候補の1人。
・パーム:
リステラの専属侍女。リステラが嫁いできた時の侍女はパームの母。
パームは母についてララクト伯爵家にやってきた。
母はパームに跡を任せて少し早い引退をしたから専属侍女としては年若め。
ただし作法は洗練されており、他の侍女たちからも一目を置かれている。
引退した母は故郷であるベイサイド伯爵領に戻っており、亡くなった父の友人であった商家の男性と第二の人生を謳歌している。
・レグト:(初出 ララクト編3章⑦)
キダルスの街の代官。
神獣に関する初期対応をキダルスの街の代官として常に賢明な判断を下した識者。
ラークに仕える元騎士。
コハクが神獣と知る数少ない人物の1人。
・リュグ:(初出 ララクト編3章⑦)
キダルスの街の東の街門の門番。
コハクがキダルスの街に入る際に担当した。
コハクがリュグの気力を動かした時には犯罪系のスキルを使ったのかと焦る。
結局は勘違いと分かったが、のちにグルバルトの弟子だと知り「本当に気力を動かしたのか?!」と以前感じたものを感じようと訓練を繰り返す。時間は経っていたが気力を使うこと、そして〝気配察知〟を手に入れ、門番としてはエリートに。
さらにコハクが冒険者ギルドに登録した時の縁でキダルスの街の冒険者ギルドの受付嬢カーラと付き合いだし、幸せの絶頂だが出入りする冒険者からは恨まれた…。
【王侯貴族(リバルテス王国)・関係者】
・ベーゼント=リバルテス:(初出 王都編1章⑦)
リバルテス王国国王。
私的な場ではかなりお茶目な性格。
国王として有能ではあるも、その職務を全う出来ているのは周囲の助けもあってのことであることも理解している。
・マリス=リバルテス:
ベーゼントの妻 王妃にして気持ち上はアリスの母。アリスの名前がよく似ているのは親友でありアリスの母リステラがマリスの名前を取って名付けたから。ラークは名付けには関われていない…。
アリスの結婚後にコハクが神獣であることを知る。
アリスの妊娠を知り大喜び。息子の嫁たちができたものの、実の娘のように思っているアリスはまた別扱い。リステラのようにアリスに生まれるであろう子供用の服をこっそり準備している。
・ラルス=リバルテス:
リバルテス王国の第1王子にして王太子。
ベイサイド伯爵領のスタンピード後には自身の婚約者でベイサイド伯爵家の娘であるシャロンを連れて慰労に訪れる。ちなみにシャロンに一目惚れをして婚約しているが正室はバルトルガ公爵家のジャスミン。ジャスミンとの仲も良好である。
コハクの結婚式に参加し、その後コハクが神獣であることを知る。
ドラグレイ国との国際問題の解決にコハクとともに向かった。
【継承編】にて弟のアルバースと合同で結婚。
・ジャスミン=バルトルガ 改め ジャスミン=リバルテス:(初出 王都編2章⑤−⑥)
バルトルガ公爵家の令嬢。宰相の娘。
物静かで理知的な美女。第1王子ラルスの婚約者で正室予定。後述のシャロンを太陽とするなら月のような女性。バルトルガ公爵家の娘として貴族派の後継者予定の者たちの
ラルス、シャロンとの仲も良好でラルスと結婚した際にはララクト家のような気の置けない相手の前では普段の冷静さも残しつつも嬉しさが滲み出ていた。
現在は王太子妃(正室)。
・シャロン=ベイサイド 改め シャロン=リバルテス:(初出 王都編2章⑤−⑥)
アナベルの双子の妹でベイサイド伯爵家の令嬢。エルフ。
水の精霊と契約している精霊魔法使い。
ラルスの婚約者で側室予定。ちなみに婚約のきっかけはラルスの一目惚れ。
自身の婚約によりアナベルが帝国公爵家に目をつけられた結果、アナベルの婚約が決まった。
しかし後にアナベルが婚約破棄され醜聞まで広げられてしまい、自分だけ幸せな結婚をすることに抵抗を感じていた。
コハクとアナベルの婚約を聞き、従妹であるアリスには悪いと思いつつも一番喜んでいた。
アナベルの契約した精霊が大きな力を持つことに気づき、コハクという強力な冒険者が守ってくれることに安心していたりもする。
同じラルスの婚約者であるジャスミンを月とするならシャロンは太陽。
大変な立場のジャスミンをサポートする。周囲からはジャスミンより実家の爵位が低いことを揶揄されるも気にしない
ラルス、ジャスミンとの仲も良好。
コハクとアナベルの性生活を聞いており、かなり耳年増に。
結婚後大丈夫かな?と不安半分期待半分。
婚姻の儀と披露宴ではアナベルに対するエルフラウ森王国の動きが気になるも、神獣コハクがついているため不安はない。
現在は王太子妃(側室)。
アナベルの子が生まれるのが楽しみ。
・アルバース=リバルテス 改め アルバース=ヴァーネス:
リバルテス王国の元第2王子。現ヴァーネス公爵家当主。
クレファス伯爵家の令嬢 リーチェとは学生時代からの恋人で、リーチェと結婚するために新公爵家の領地にできる土地を探していたが難航していた。難航していた理由として、王家の『公爵家を無闇に増やさない』という理念の下に国の要所となる土地であることが求められたため。
運良くというべきか、友人であるサティスの―ララクト伯爵家の領地内にミスリル大鉱床が見つかり、その管理をララクト家が拒否、王家に返還したことで条件を満たした。
この出来事故にアルバースはララクト家に対して多大な恩を感じており、自身の持つ爵位でララクト家に恩を返せるよう、領地の発展に
マリエッタとの婚約は想定外であったものの、ガーレンバルザ商会の支援を得られること、マリエッタとも知らない仲ではないため受け入れている。…ただ自身をハメたであろう母には思うところはあるが強く出られないのが現状。
・リーチェ=クレファス 改め リーチェ=ヴァーネス:(初出 王都編2章⑤−⑥)
クレファス伯爵家令嬢。
学生時代からのアルバースの恋人。
宰相派貴族であり傲慢貴族の典型であった父、元クレファス伯爵の存在故、アルバースと結ばれるのは難しいだろうと思っていた。
しかしそれでもアルバースは諦めず、リーチェの兄がまともな人物であるが故に時間はかかるかもしれないがいずれはリーチェを娶ろうと奔走していたという経緯がある。
クレファス伯爵がリーチェの婚約者を決めなかったのはアルバースとの縁を見込んで。うまいこと王族を傀儡にできるチャンスを窺っていた。
ディスベント山の件がアルバースに舞い込んだ際、宰相が最初に潰しに動いた貴族当主はクレファス伯爵。アルバースが階爵される前日、つまりララクト伯爵から話を聞いた段階で証拠をまとめていた。国王がアルバースを急に階爵したため急遽予定を前倒しするように通達(巻き込まれてマリス王妃に折檻される前)。巻き込まれ折檻後、クレファス伯爵捕縛の報告を疲れた表情で受けたそうな…。
リーチェの兄 ロベルトがクレファス伯爵を継いで、アルバース公爵誕生翌日には婚約した。
ララクト伯爵家にはヴァーネス公爵家誕生の経緯だけでなくヴァーネス公爵領開発の間間借りしていたりと強い恩義を抱いている。
現在ヴァーネス公爵夫人(正妻)。
・マリエッタ=ガーレンバルザ:
ガーレンバルザ商会の娘。
王家の情報収集役であるガーレンバルザ商会の娘らしく、自身への襲撃の情報も使いこなしてアルバース=ヴァーネスの第2夫人の立場を手に入れた。ちなみにこの件ではマリス王妃とガーレンバルザ商会会長の意向も重なり、助力を得ていた。
※ガーレンバルザ商会について〜
2代前のリバルテス王国国王の庶子であった双子の兄妹である兄(ガーレン)と妹(バルザ)の名前からついた商会。2代前の国王が妻である王妃の幼馴染のようなメイドを手篭めにして生まれた双子。当代の王妃様の怒りの矛先は国王のみ。そのメイドが王家を脅かそうというような思想を持っていないこと、むしろ王妃を裏切るような人物じゃないことを王妃様は知っていたため。実際にこの関係は国王の強制によるものだった。ちなみにこの話は上級貴族の間では有名な話であるため2代前の国王はこの醜態故に王家で嫌われている。
当時の王妃は生まれた双子にきちんとした教育を施し、その結果妹のバルザは商才を発揮。男爵次男と結婚の末、王妃の支援を受けて兄ガーレンと共に〝ガーレンバルザ商会〟を立ち上げた。
現商会長は商会で働く前の奉公先がマリス王妃の実家で、その時の立場は当時令嬢のマリスの側付きの侍女。
ガーレンバルザ商会の初代が当時の王妃に忠誠を誓っていたように、現商会長のマリス王妃への忠誠心は高い。
・アージェン=バルトルガ:
バルトルガ公爵家当主。リバルテス王国宰相。
バルトルガ公爵家は魔道具の発明を得意としており、公爵家の中でも財政的には頭ひとつ抜けている。そのため勘違い貴族な金萬貴族が集まる貴族派(宰相派)のトップとして君臨しているが…それは表向きのこと。実際には国王派であり貴族派の手綱を握るために貴族派にいる。見過ごせないようなやらかし貴族の情報は王家に報告し管理している。
コハクの出現後は貴族派の大粛清を実施。息子を通して貴族派貴族の後継者教育にも裏から手を出しているため多くは当主交代のみ。後継者もダメな貴族は潰した。
・ボルス=カーフェス:
リバルテス王国王都騎士団団長。恐妻家。
・ルーカス=ブルーム:
ブルーム公爵家当主。リリエルの父。
身長190㎝くらいの筋肉質な武人。愛妻家。
公爵という地位にいながら馬で自身と少数の騎士を連れて公爵領からララクト伯爵領まで移動するような豪放さを見せるも貴族として他国の情報を集め分析するなどの明晰さも併せ持つ。
王家からの信も厚く、友人であるラークの息子サティスに早い時期から目をつけて娘と婚約させたのもルーカスである。
コハクが神獣であることも知っており、より他国の動きに目を光らせている。
ちなみにブルーム公爵領はワインの名産地。
・バーセス=ベイサイド:
ベイサイド伯爵家当主。アナベルとシャロンの父。ヒューマン。
ミティシェラとは恋愛結婚。
・ミティシェラ=ベイサイド:
ベイサイド伯爵夫人。エルフ。エルフラウ森王国の元王女で弓の達人。
アクアシーガルの襲撃時に前線に立つも負傷。回復後は祝い事が立て続きに起こり幸せを満喫中。
・ディオニス=ベイサイド:
ベイサイド伯爵家嫡男で次期当主。ヒューマン。アナベルとシャロンの実兄。
・ヴァジール:
ベイサイド伯爵家の執事。出来る男。
・ダルト=ファーレン:(初出 王都編1章④)
エルフ。見た目が中年ということからエルフの中でもそれなりの年齢。
リバルテス王国王都の冒険者ギルド本部のギルドマスターにしてリバルテス王国名誉伯爵(一代貴族)。現役Aランク冒険者。
風の精霊と契約しており、エルフらしく弓と風の精霊魔法と自身の魔法を組み合わせて戦う。セシルと違うのはセシルは矢の機動操作がメインに対し、ファーレン卿はより手数の多い精霊魔法の風の魔弾と矢の飽和攻撃を得意とすること。しかもファーレン卿自身の気配が消えるだけでなく矢の中にも気配のようなものを感じさせないものが混じるらしい(コハクの経験談)。
・ミストルタ:(初出 ベイサイド編3章④)
国王ベーゼント=リバルテスの執事。苦労屋。
長男はミストルタの跡を継ぎ国王の執事になる。実務はほぼ長男に任せ、忙しい時にだけ手伝う予定…だったが、最近はあちこちに動き回って仕事をしている(主にコハクのせい)。
次男はアルバース=ヴァーネスの執事。名前はディンゴ(ララクト編2 記念間話)。
三男(マッチェ)は魔道具師をしており、その腕前は王家からマジックポーチおよびマジックバッグ作成を任されるほどの腕前。その三男に大役を与えるきっかけをくれたコハクには感謝している。
・ジェームド=ガンダル:
新ガンダル子爵。アリスの元護衛騎士であるシスリーの父。前ガンダル子爵が王城でやらかしたため、遠い縁戚であったジェームドに子爵が回ってきた。
・ベンス=グエルド:(初出 ララクト編7章⑨)
前グエルド子爵家当主の庶子、現グエルド男爵家当主。
待遇が悪く、前グエルド家当主がただ捨てるだけで始末しきれていなかった問題書類等を持ち出し内部告発をするために隣領のララクト家を頼った。
結果前グエルド家の親族はほぼ処分され、男爵への降爵の上でベンスが当主についた。
後見人をヴァーネス公爵家とし、監視されつつも前グエルド家の後始末と領地再建のために
・ロベルト=クレファス:
リーチェの兄でクレファス伯爵家の長男。現在は伯爵位を継承しているためクレファス伯爵家当主。
・カファス=クレファス:
リーチェの弟でクレファス伯爵家の次男。
・ケンティス伯爵:
コハクのランクアップにケチをつけた。ダメ貴族①。
・ガンダル子爵(元):
以前ディスベント山周囲を収めていた貴族。ダメ貴族②。
宰相による大粛清により隠居になった。隠居先はバルトルガ公爵家の監視下である。
・マグティース子爵令嬢(ララクト編2 6章④)
アリスたちがララクトダンジョンから帰ってきて割とすぐにお茶会に招待してきた令嬢その1。
アリスたちがギルドに流した
・クルイガン:(初出 ララクト編2 7章②)
本名クルイガン=レテセプシャ(本編未出)。レテセプシャ伯爵家当主の弟。
王族近衛騎士団副団長。王族近衛騎士団団長は王族男子と決まっているため現在はラルス王太子が団長。実質的な王族近衛騎士団のトップ。実力派。
・メイワード:(初出 ララクト編2 記念間話(名前のみ))
ヴァーネス公爵家騎士団団長。
・ガズワーグ公爵:(初出 ララクト編2 7章⑭(名前のみ))
初代から続く生粋の〝亜人排斥派〟貴族。
公爵位を引き継いだが初代の頃にあった宝石鉱山は掘り尽くし、鉄鉱石鉱山以外の産業を育てる努力もしなかったために家の経営が厳しい状況にあった。
コハクという亜人がミスリル大鉱床を見つけ、それをアルバースが領地としたことに嫉妬し、ガーレンバルザ商会―マリエッタをヴァーネス公爵領内で襲撃し問題を起こそうとした。
その結果
しかもガーレンバルザ商会襲撃計画はとある方々により利用されただけという形跡も……。
後述のカイのような庶子を多くもうけていたが最終的に彼らは王家に保護されている。
・カイ:(初出 ララクト編2 7章⑬)
リバルテス王国における王家直属の諜報部隊『特務部隊』のメンバー…の裏切り者。
実際はガズワーグ公爵の庶子で幼い頃から訓練を受け『特務部隊』に潜入していた。
ガーレンバルザ商会救出後、コハクを襲撃するも直前に看破され逆に討ち取られた。
・サム:(初出 ララクト編2 7章⑬)
特務部隊のメンバー。ララクト伯爵領・ヴァーネス公爵領への遠征でカイと組んで派遣された。
カイが裏切っていたことは前からであったが、発覚時のペアでそのことに気づいていなかったため減給処分に…。
・ゲイバン=カペストリ(初出 ララクト編2 7章⑮)
元王都騎士団小隊長ながら素行の悪さゆえに除隊となった男。その後、ガズワーグ公爵に雇われた。
王都騎士団所属時代には才能を惜しんだボルス騎士団長が素行不良を治そうとしていたが効果がなかった。除隊後は才能を危険視され監視対象に。
ヴァーネス公爵領内でガーレンバルザ商会を襲い、ボルス騎士団長の手で討ち取られた。
・ルルセッド=メイガン:(初出 3国騒乱編 1章⑯)
メイガン子爵家子息。(本編には名前だけしか出てない)
ラヴィ&ローズの話をラルス王太子が聞いた際に少しだけ出てきた。
元漢女。現王都騎士団員。王族がララクト領を訪れた際に護衛として来ていたらしい。
婚約者に矯正された結果、正常になったらしい。
・クロッサス:(初出 3国騒乱編 6章③)
ドラグレイ国との代理決闘に向かう途中にある子爵領の当主。
親世代がダメなタイプの元貴族派で粛清により当主交代が起きた。
ラルスの1歳上の腹黒。妹を使ってコハクに取り入ろうとして失敗。
とはいえ、そういう手段をとったからといって別に冒険者を見下しているとかではない。単純に家のためという思想からの行動。ラルスはこれに苦笑しただけ。
ラルスの側近候補。
・ヒャルド:(初出 3国騒乱編 6章⑤)
リバルテス王国ベベル帝国方面国境騎士団団長。
・ホタム:(初出 継承編1章④)
ララクト伯爵家騎士団団員。
レジネ村の任務に同行した。任務前に彼女と別れたが、騎士団員対象の婚活パーティーでレジネ村のフォレストベアの肉でモテたよう…。
・モイティバ:(初出 継承編1章④)
ララクト伯爵家騎士団団員。
レジネ村任務に同行した団員の中で唯一の既婚者。
【一般人(リバルテス王国)】
・コズモ & マリサ:(初出 3国騒乱編 4章④)
コズモは細工師の虫人族―蟻人族、マリサはコズモの実の娘でヒューマン。コズモは蟻人族の特殊な〝魔力特性〟による蟻酸で他とは一線を画すようなミスリル細工を行う。
その出来栄えは王族すら唸らせるほど。現在はヴァーネス公爵家により厚く保護されてミスリル細工に打ち込んでいる。
【王侯貴族(ベベル帝国)】
・ケイネル=ベベル:
ベベル帝国皇帝。
王都編ではリバルテス王国国王ベーゼントへの雪辱を誓うも、三国騒乱編最後に手を差し伸べられたため、皇帝としてリバルテス王国との友好に動くようになった。
・シュベル=ベベル:(初出 継承編3章③)
ベベル帝国皇太子。
・チェリア=ベベル:(初出 継承編3章③)
ベベル帝国皇女。
・ラペスト=ガンベル:(初出 王都編2章③)
ベベル帝国貴族リバルテス王国駐在大使。
基本リバルテス王国を見下している。
サティス・アリスとベベル帝国皇太子・皇女との婚姻を目論むも裏目に出て断られた。
帝国暗部を使って暗闘を仕掛けるも全員捕縛されるという帝国にとって最悪の事態に。
皇帝から切り捨てられ、リバルテス王国に捕縛された。
ガンベル家は国家反逆罪に問われ族滅。
・〝音拾い〟:
ベベル帝国の密偵。ベベル帝国―リバルテス王国間の戦争時にいくつものリバルテス王国の情報を手に入れ、リバルテス王国に見つかるも逃げ切った経歴があった。コハクの手により捕まる。
・〝遠見〟:
ベベル帝国密偵。リバルテス王国騎士団の手により捕まる。
【王侯貴族(ブラル獣王国)・関係者】
・クルス=バール:
獣王国貴族。キダルスの街に死者として訪れるも神獣の怒りを買い牢へ。
獣王国の使節団に引き取られて獣王国に帰るも処刑された。家族も庶民落ち。獣王国の民にも恨まれていたため、その後は行方知れずに。
・バガナス:(初出 ララクト編2 3章⑦)
獣王国の冒険者。獣人。
獣王国貴族の依頼をよく受ける。
神獣を一目見たいという思いからキダルスの街を訪れるが、獣王国貴族との繋がりから警戒される。結果、他の獣人冒険者と
神域近くで神獣に激怒される事態になり、レグトによりパーティーメンバー共々ララクト領への立ち入り禁止を言い渡され追放処分に。
・マリーシャル=モザルダム:(初出 3国騒乱編 5章⑦)
モザルダム子爵夫人。元ブラル獣王国王女にして現ブラル獣王国国王の姉。
モザルダム子爵になった元騎士に獣人女性の本能が反応し、元王女でありながら子爵位を手に入れたばかりの元騎士に嫁いで見せた。
シャールの叔母で、シャールが自身と同じように獣人女性の本能で他国の冒険者に嫁ごうとするのに協力、快く養子に迎えた。
【ドラグレイ国】
・デブ(仮称):(初出 3国騒乱編 6章⑥)
ドラグレイ国代表子息。本名は出てない。威張ってるだけのデブ。
コハクの怒りを買ったのでひたすらに雑な扱い。
・ザルカー:(初出 3国騒乱編 6章⑥)
黒雷竜人族の冒険者でドラグレイ国との代理決闘で戦ったパーティーのリーダー。
黒雷という扱いづらい力故に劣等種として
【王侯貴族(エルフラウ森王国)】
・カルチーノス=エルフラウ:(初出 継承編 3章①)
エルフラウ森王国の王族。アナベルを見て大精霊の気配に気づいた。
アナベルを利用する気満々で既にコハクから敵認定を受けている様子。
【その他】
・管理人さん:
コハクが転生した世界を創った。
成した事は〝聖〟を通して伝承として知られている。
〈伝承〉
―全ての生きるものが死を迎えた後、その魂が必ず訪れる場所がある。
ある時、その場所に1度に多くの魂が訪れた。魂を迎え入れ送り出す御方はその急な変化を調べることにした。
そのようなことは今までにも起きたことがある。自然災害で起こることがあるのだ。それでも調べるのは長期的な異常であれば魂を生まれ変わらせる時期を調整しなくてはならないことがあるからだ。
しかしその時の原因は違っていた。
人が人を1度に大量に殺害していた。その方法は人が住むには困難な土地も生み出していた。
そのことに御方はひどく驚き憂いた。
「自然によるものならば稀に起こるだけで済む。しかし、人が人を1度にこれ程殺すことができるのなら、また何度も同じことが起こるのではないか?」と。
それはあまりに悲しい事だった。多くの魂がその生きた時間の長さに関わらず、理不尽に生を奪われる。
その時御方は人の手によるものに限らず理不尽に生を奪われ眠っている魂たちにも目を向け、ある思いを抱いた。
〝眠る魂たちに活躍の場を〟
御方は自らの想いを形にするために1つの御業を使われた。
理不尽な死を迎えた魂たちを受け入れる世界の創造を…。―
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