第6話 密偵

 今、私が平日の昼間からスーパーに来ている。

 さぼっているわけではない。

これでも仕事だ。

 スーパーに行き、他メーカーのアイスや、そのスーパーが何を売り出しているのかを見ている。

 とはいえ、お店によっては同業者NGなどのことろもある。

 そのため、隠密に徹することが重要なのだ。

 さて、アイスコーナーを見ると新作アイスがちらほら、どれもおいしそうだ。

 しかし、ここで欲を出してまとめて買わないのが自分ルールだ。

私がまだ、新米足軽の時、ついうれしくなり一店舗でたくさん買ってしまい、結局食べている途中で腹痛。

 トイレから戻ってくるとアイスはすべて解けてしまっていた。

 そのため、一店舗に付き一つまでと決めているのだ。

 さあ、どのアイスを買おうかな

 ウキウキとアイスを選んでいると、、、

 背後に誰かいる。

 さっと後ろに振り替える。

 しかし、誰もいない。

 これは、まさか忍びか。。。。。

密偵とはいえ、足軽、しかし相手はかなりの手練れと見た。

 ここは、早急に撤退を。

 アイスを取り、そそくさとレジをし、お店を後にする。

 私には、まだ密偵はむずかったかもしれないな。

 そう思いながら次のスーパーへと車を走らせる。

 

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