第4話 町に着いた

「昨日と同じ朝食ですまんな、町に着いたら屋台の串焼肉でも、サンドパンでも美味しいもの食べさせる」

「イチが作ってくれる食事はいつも美味しい! 毎日この煮物で良いよ」


「カエル君が贅沢を知るとどう変わるか? 今のままのカエル君で居て欲しいぞ」

「僕は僕、変わりようが無いよ?」


 こんな会話しながらでも、テキパキ片付けして旅立ちの用意するイチは凄いと思う、僕は話てるだけで何も手助け出来て無い。


 イチとの会話は全て楽しいし新鮮だ。






 町ってこんな近くに有ったの? 違うイチの移動速度が速いから近くに感じるだけか、僕自身がぴょんぴょん移動したなら、何十日掛かった事か。


「僕が小さなカエルだから? 凄く巨大な町に見える」


 門を守ってる門番に、首に下げてる冒険者タグ見せて素通りした?


「わわぁ~っ! 綺麗!!」

 町は白い壁に屋根が赤や青、黄色に茶色の見たこと無い鮮やかな眩しい建物が、物凄くイッパイ建っていた!! 


 日本の建物は環境に調和が自然か意識してか、派手に主張する原色は殆ど使われて居ない、目を奪われた理由はこの町の建物全て自己主張の塊って言って良い集団だったせいだろう。

「随分人が多い、この町の人口どれくらいだろう?」


「カエル君? 最果ての町は人口8000人だよ」

 僕は独り言言ったようで、イチが答えてくれた。


 僕がぼんやり町を眺めて居る間に、イチは屋台の串焼肉を買った様で、僕に一つ肉をくれた。

 イチがてのひらに肉を乗せ肩に乗ってる僕の前に差し出した。


 肉を舌で巻いて口に入れ味わった。

「わっ!! 物凄く美味しい!!」

「カエル君が気に入って良かった、私もこの串焼肉好きなんだ」


 串を屋台のゴミ箱に入れ、イチは歩きだした。

「冒険者ギルドに行くよ!」


 僕はチョッと緊張してる、冒険者ギルドには物凄く大勢の人が居た。


 イチは多くの冒険者が並ぶカウンターの横に向かった。

「ここは買い取りカウンターで、採取した素材を売るよ」

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