17話「七不思議達の話し合い」

夏祭りの振替休日の最終日……まぁ、つまりはただの日曜日。

そんな日の夜。理科室に今の七不思議達が集まっていた。



「今は二番目が空席で……四番目と七番目が兄弟になって…………?」

先生一番目はメモを取っているらしく、ペンを持つ手が動いている。

「他には何か…………ありますか?」

「あ、夏祭りのときに肝試しをしに来た人達を全員殺したよ。」

「あぁ……アレって故がやってたんだ……。」

「教室の机でのんびり寝転がってたら突然屋上に閉め出されたからびっくりしたねぇ。」

「頭打ってなかった?」

「打ったよ。痛かった。ちょっと涙出たもん……。」

そう言って2人でくく、と笑った。

「そういえば、故ちゃんの七不思議としての力って私達はよく知らないよね。メールポチポチしてるのは知ってるけど。」

「あ〜……私の力?アレって結構制限があるの。」

机の上に座っているボク……の隣に座っている彼女はそう言って、形が変わってしまった足をぷらぷらと揺らした。

「……まあ、その話は今度しようかな。」

「……で、本題はいつですか?」

(先生…………!マトモに先生やってる……偉いなぁ。)

「なんだっけ。ボクと故が兄弟になったからまとめた方がいい、って話だっけ。」

ボクがそう言うと…………………………何故か沈黙が流れる。

「知らんな。」

(えぇ……?嘘だよね五番目。)

「忘れました。」

(せ……先生…………?)

「覚えてな〜い。」

(三番目……?)

「私も覚えてな〜い。」

(お前は覚えとけ……。)

「僕も覚えてな〜い。」

(お兄さん……ッ!?)

「ん〜……そういう話だった気もするけど〜……そんな話だったかなぁ??」

(憩さん??????????)




「ちょっと、なんで皆忘れてんの!?!?!?!?!?」

A.途中から雑談していたから。





「ん〜まぁ、合併するならしていいよ〜。皆も認めると思うしねぇ。」

「空席は増えますけど……ま、大丈夫でしょう。」

「まぁ……兄弟は一緒に居た方がいいな。そっちの方が互いに安心できる。」

「一緒いると幸せになれるよね〜。」

「ね〜。」

「…………皆がいいなら……後でやっとくよ。」




「で、それをすると四番も空くよね。そこはどうする?」

「四番目は、私達が入っちゃったせいで入れなくなったあの怪異の人呼ぼ!!」

「あの人……誰かいたか?」

「ちょっと声が大きい人。」

「あぁ…………アイツか。アリだ。」

「もし、居座るなら放送室かな。怪異としての力がそっち系だった気がする。」

「そうだっけ?そうだったかも。」


「あの人用に噂を流しておきますね。」

「ありがと先生。」

「先生優しい。」

「先生凄い。」

「……褒め大会でもしてます?」

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