消えゆく言葉 「慮る」

おもんばかる。


用法:相手を慮る。


相手に気持ちを向け、

相手の行動や発言の意図を考え、

相手を思いやる。


自分が自分が、という世界の中で消えようとしている言葉。


自分の意見をはっきり言うことが正義で、

思いやりが余計なお世話となる世界では、

心に秘めた言葉を推し量ることは、

誤った行為となるのかもしれない。


でも、

誰かの言えない言葉を汲み取ろうとするのは、

あなたのやさしさそのもの。


そんなあなたの気持ちを慮り、この言葉が消えないことを願う。

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