セイカ・アンクロウ
数ヶ月前、とある村――
「ねぇねぇ、おねえちゃん! あれみてよ! 綺麗でしょ!」
かがり火の前で賑わう、人だかりに少年と少女。
「綺麗っす! やっぱ祭りはみんなで盛り上がるのが一番っす!」
「そうだね! 僕この祭り大好き! 大きい火はカッコイイよ!」
「そっすね! 大きい火はかっこいいっす! ドラゴンみたいっす!」
「ドラゴンっ!? おねえちゃんドラゴン知ってるの?」
「ドラゴンは強くて賢くてかっこいいっす!」
「そうなんだ! この大きい火よりもっとカッコイイ?」
「そっすねー! ドラゴンは一番っす!」
「そうなんだ。ぼく、この火より大きい火。見たことない。見てみたいな」
「そっすか! ならアタシが見せてやるっすよ!」
「えっ? おねえちゃんできるの?」
「任せろっす!」
――――――
「ばっ、化け物っ!」
「何者だっ!」
「うちの子から離れてっ!」
「出て行けっ!」
「ここはお前のような化け物が居て良い場所じゃない!」
「おねえちゃん――怖い」
星屑の叙事 copiyo @copiyo
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