第33話 幕間 窓際の令嬢の企み。あの人との思い出をこの夏に

《プールで全員集合する数日前》


この夏。汐崎しおざき やっとお誘いすることが出来ました。


 世に言うデート言うやつです。


 毎年毎年。汐崎君を私の家のプライベートビーチに誘か…お誘いしようとしても何かしらの邪魔が入るのが通例でしたが。今年の夏は違います。


 葵さんを筆頭とした汐崎君狙う猛獣猛獣の方々の動向は涼香ひょうかさんを始めとした専属メイドの方々にお願いし。


 私と汐崎君の邪魔をさせない様に様々な創意工夫を凝らして皆さんが夏。汐崎君とプライベートに会う約束を取り付けるのを阻止しました。


 そのかいもあって今年の夏。私の家が所有するプライベートプールに汐崎君をおびき……おさそいする事が出来ます。


 お父様。お母様。美優……今年私は大人の階段を昇ります。


 7月前半はライバルで親友の葵さんが汐崎君との仲を戻したばかりで遠慮をしておりましたが。


 もう少しで長期の夏休み。そうなってしまってはお互いの部屋を自由に行き来できる。葵さんが絶対有利になってしまいますわ。


 そんな事になれば年中発情期の葵さんの事です。お昼の昼下がり部屋のベッドで汗だくになりながら眠る汐崎君に裸姿の葵さんが近付いて行き……



「光……可愛がってあげるんだから」


「あ、葵さん。ま、待て……俺達はただの幼馴染みなんだぞ。止めろ。俺にはここに決めた七宮さんがいるんだぞ」


「それにしては立ってるわよ。どことは言わないけどね……貰うわね。光の全部……頂きます。しゅきよ。光~」


「や、止めろっ! 俺には七宮さんと言う。、かけがえのない人がいるんだぞ……ウアァァァア!!」


「あっ! 逃げるんじゃないわよ。そっちは雪乃ゆきのの穴蔵じゃない。入るなら私の穴蔵にしなさいよ。光~!」


「ウフフ。よくぞ私の穴蔵にお越し下さいました。奥の奥まで進み一緒に一夏の思い出を作りましょう」



「えへへ……そして、そのままいろんな意味でのゴールインを……」


「雪乃お嬢様。汐崎様方がいらっしゃいました」


「は、はい。了解しました。涼香ひょうか


 これは私が大人の階段を一気に駆け上がる物語。

 1人の大切な思い出の1ページの物語です。


「ヤッホー。来たわよ。雪乃……皆でね」


「「「こんにちは~!」」」


「……はい? 汐崎君」


「悪い。七宮さん。皆にバレちまったんだ」


 ……今年の夏は色々と大変そうですわ。夏本番ですの。

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