文鳥

大澤サトシ

文鳥 短歌連作

曇り空たぐってみれば文鳥の背中のグレーがはじまりでした

脈拍で説明出来ぬ高鳴りのリズムで向かう日本橋へと

取り込めばあたたまる色子を抱いてつんのめりながらドニの油絵

数日の限定ですが両腕がペンの雪だるまを矢印に!

その結果こうなりましたと見せられたサブレーの粉々をどうしろと?

老梅に花がついたね公園の滑り台から見える点々

ほんじつのおはなしかいは十じからしちょうかくしつでかいさいします

土曜からストップウォッチ停め忘れ72時間経過している

終電に並ぶ背丈が同じならキスしちゃうかもしれない未来

小暮さん渡辺さんの間から高速道路の灯りが見える

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

文鳥 大澤サトシ @oosw-oosw

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ