読み専の諸君。貴様らに言いたいことがある、ちょっとこっちに来たまえ

@syoremi

第1話 入りたまえ

 ようこそお越しくださいました。

 こちらに足を運ばれたということは──

 そう、あなた様は読み専のお方ですね?


 ……やはり、そうでしたか。

 ようこそ、ようこそ。

 心よりお待ち申し上げておりました。


 さて──


 あなたが、神か?


 ……突然のことで驚かれましたか?

 ですが、どうか今一度、よくお考えになってください。




 ハートを一つ押す。

 フォローをひとつ入れる。

 星を、そっと投げる。


 それが、どれほどの力を持っているか──

 想像されたことはございますか?


 作者にとって、それは

 命を吹き込まれたかのような瞬間なのです。




 もちろん、馴れ合いや傷の舐め合いではございません。

 あなた様が「これは面白い」と感じられた、その感情。

「続きを読みたい」と思われた、その純粋な意志。



 それが、どれほど尊いか……!



 何の見返りも求めない、純粋な興味と好意の証明。

 そのひとつひとつが、どれだけ強く、尊いことか。


 だからこそ──

 読み専の一言、読み専のひと押しは、尊く、強いのです。



 どうか、ご自覚なさってください。

 あなた様は、神なのです。




 たかがボタンひとつとお思いですか?


 いいえ、その一手が、ひとつの物語の未来を変えるのです。

 たったひとつのハートが、星が、フォローが──


 どれほどの命を救い、

 どれほどの夜を明るくし、

 どれほどの創作意欲を甦らせるか……!




 どうか、気軽に押してみてくださいませ。

「ちょっと面白いな」と思ったら、そっと一押し。

 フォローも、気が向いたらで構いません。


 ただし──


 "偽り"は不要です。

 無理に押す必要はございません。

 あなた様のその手は、誠実であってこそ神性を帯びるのです。




 ──おっと、つい熱くなってしまいました。

 話が長くなってしまい、申し訳ございません。


 最後に、どうしてもお伝えしておきたいことがございます。




 あなた様の反応は、何よりも尊い。


 だから、どうか──

 少しでも良いと思ったなら、幸せの一押しを。


 嘘は不要。本音で、少しでいいのです。

 そのわずかな力が、創作の海を進む舟を、前へと押し出すのです。




 では──


 お心に響く作品と出会ったときには、

 どうか、その神の御手を、お惜しみなく。


 ──あなたは神なのですから。

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