空から墜ちてくるように私は昇っている

夢の中で出会えた奇跡  何度も何度も噛みしめた

雨上がりの空気の匂い

日向のアスファルトの熱

鳥達の羽ばたく音

背中から吹く暖かい風

子供達が遊ぶ声

宇宙を秘めた青い青い空

幸せの中で出会った


だけど

会う度に好きになる貴方は私の理想でしかないの?

私が貴方を呼んでも 貴方には届かないの?

私が貴方に触れても 貴方は私を知らないのかもしれない

夢と現実と貴方 どんな風に繋がって私を惑わすの

夢の中でさえ貴方に色は付いてないのに

優しい声音で残酷を紡ぐのに


ただ 夢の中より不変なものなんて 私達は知らない

夢はこんなに 感情や涙や欲望を私に与えるのに どこまでも無限で変わらない


その中で愛に焦がれて私はそれでも愛を手放せなくて

悪魔に憑りつかれているようだと

そう どこかで感じていた


遥か昔に物語が終わっていることも


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