登山

低い山を登った。舗装された道をゆっくり歩く。

途中、分かれ道があるが、どちらも同じ頂上に続いている。


登り始めてしばらくして、ふとした場所で既視感があった。

同じ倒木、同じベンチ、同じ鳥の声。


一回だけ、ループしたような気がした。

歩いている足のリズムも、前を行く人の背中も、そのままだった。


そのまま歩き続けて、気づけば山頂に着いていた。

帰り道は、何も引っかからずに終わった。


メモ


写真を見ると、登山道の一部だけ影の向きが逆だった

登った山の名前を、思い出すのに数秒かかった

山頂の案内板が汚かった

また登りたい

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