続かない続き

Pなつとばた

第1話 プロローグ

 荒廃した景色に独りいるのは彼、あるいは青年と呼ぶべきか、生き方は捨てた。ずっと続く同じ景色にはもう後悔はないようだ。彼も進まなくてはいけない。青年がバイクに跨る。その顔には幾つもの傷や汚れが含まれている。それは荒廃した景色に溶け込むように、否、適応するようにと言っていいのかもしれない、消えぬものを感じる。青年がアクセルを捻る。地面が後ろへと進む、前へ進む彼にはもう、後悔はない。

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