素直な心がはるばると。

増田朋美

素直な心がはるばると。

梅雨の季節と呼ぶのにふさわしく、雨が降ったりやんだりして、鬱陶しいなあと思われる天気が続いていた。その日も、天城湯ヶ島にある小さな旅館、日乃出屋では、相変わらず若女将の片子さんが、先日やってきた右城水穂さんという美しい男の事を口にして、大女将の瀧子さんの注意を受けていたのであった。どうやら片子さんは、水穂さんにサインを貰えなかったのが悔しかったらしい。

「なんであんたはいつまで経ってもあの男のことを根に持ってるんだい?あの男は二度とここには来ないと言っただろうが。もうそんなこと忘れて仕事に取り組みな。」

瀧子さんが、片子さんを叱っている声がする。それを番頭さんと、手代の野田治郎ちゃんも、呆れた顔で聞いているのだった。

「全くな、若女将さんも、一度火がついたらなかなか収まらないから困っちゃうね。」

番頭さんは困った顔でそういうのであった。

「まあ人間、一生に一度はああいう恋をするというが、それにしても、許されない恋をしたといえば良かね。」

「番頭さん、そうなのかもしれませんが、俺の気持ちも考えてくれませんかね。」

治郎ちゃんは番頭さんに向けてそういったのであった。番頭さんも、治郎ちゃんがなんとなく片子さんに思いを寄せているということは知っていたため、

「そうか。治郎ちゃんも辛いねえ。若女将さんのこと好きだったんだものねえ。若いやつはこれだから困るんだ。はははは。」

としか、言わなかった。それでも瀧子さんが片子さんを叱っている声は聞こえてきた。

「なんで俺、水穂さんと言う人がこの日乃出屋に来たのか、今でもわからんのですよ。こんな古ぼけた旅館に何をしにきたんでしょうか。連れ込みの目的できたわけでも無さそうじゃないですか。一緒に来た女の人も、女郎さんという感じではありませんでしたね。」

「まあまあ治郎ちゃん。そんな気にしすぎないでさ。もうすぐお客が来るから迎えに行こう。」

番頭さんに言われて、治郎ちゃんは入口へ行って客を迎える準備をした。若女将も大女将も出てきたけど、喧嘩をしたあとということでもあり、なにかよそよそしい感じだった。なんだかあの水穂さんがこの日乃出屋にやってきて以来、日乃出屋が少し変わってしまったと治郎ちゃんは思った。それは、なんとかしなければ行けないと思う。よし、こうなったら俺がなんとかしなくちゃだめだと思った。治郎ちゃんは、お客さんを迎え終わると、

「女将さんちょっとよろしいでしょうか。あの、二三日でいいですから、お暇をいただきたいんです。」

と、大女将さんに言った。

「はあ、治郎ちゃんが暇をいただきたいなんてどういうことなの?だってこれまで一度も仕事をほっぽらかしてどこかへ行くということもなかったじゃないの?」

と瀧子さんはいうが、

「ええ、あの時、水穂さんと言う人がうちの旅館にきてから、うちの中が変わってしまったと思うから。」

治郎ちゃんは口ごもりながら言った。

「それがどうしたっていうの。そういうお客が来ることだってあるわよ。それが旅館という商売なの。」

瀧子さんは、にこやかに笑ってそういうのであるが、

「そうかも知れませんが、片子さんがいつまでも水穂さんのサインをもらえなかったって嘆いていますから、俺、それをもらってきます。」

治郎ちゃんは、素直に答えた。瀧子さんは、そんなこと気にしないでいいと言ったが、片子さんがそれを聞きつけて、

「良いじゃない。それならすぐもらってきてよ。お母さんは音楽に詳しくないからそういうこと言えるのよ。右城水穂さんと言ったら、美貌で知られる超絶技巧のピアニストよ。サインと同時に、うちを使った感想でも聞いてきてよ。」

というのであった。

「そんな物に頼ってはだめよ。旅館はメディアに頼るものじゃないのよ。」

瀧子さんはそういうのであるが、

「お母さん時代は変わったわよ。もうそういう有名人から感想をもらうなどしないとうちだって生き残っていけないの。他の旅館だって、芸能人のサインがいっぱい飾られてるって言うじゃない。治郎ちゃんもそれがわかってきたんだったら、すぐに実行に移して。それに、アイテムを提示すれば、電車代だって、割引になるでしょ。」

と、片子さんは言うのだった。

「片子、人の障害を、そんなことに使っちゃいけないよ。」

瀧子さんはそういうのであるが、

「いえ、片子さんのためなら、俺、行ってきます。ちゃんと水穂さんのサインをもらってきます。俺は、Eメールとかはできないけど、歩くことはできますから。」

と治郎ちゃんは言った。片子さんは、水穂さんの住んでいるところを治郎ちゃんに教えて、バスや電車で迷ったら駅員に聞くことも伝えた。翌日、治郎ちゃんは、片子さんに見守られながら、バスに乗って、富士市へ旅立ったのであった。

バスは、スイカをチャージしてあったし、それを読み取り機に触れるだけだからすぐ乗れた。修善寺駅からは駿豆線だ。駿豆線の場合はスイカが使えないので現金で切符を買う必要がある。治郎ちゃんは、それも駅員に教えてもらいながら購入してクリアし、三島駅まで電車に乗った。そして三島駅につくと、またスイカを使って電車に乗る。ちょうど、富士駅へ直通する電車があり、終点が富士駅だったからすぐ行けた。なぜ、駿豆線がスイカが使えないのかが謎だが、治郎ちゃんは富士駅にたどり着くことができた。そして、片子さんに教えてもらった通り、北口から、富士山エコトピアへ行くためのバスに乗れば良いのだが、

「えーと、あれえ。北口はどっちだっけ。」

富士駅へついた治郎ちゃんは、とりあえず北口と書かれている看板のとおりに行った。指定された出口から出ると、北口のバス乗り場に出た。しかし、どのバスが富士山エコトピアに行くのかよくわからなくなってしまった。治郎ちゃんがしかたなく案内板を探していると、

「よ、お前さん、これ落とし物じゃないか?」

と、でかい声で誰かが行っているのが聞こえて、振り向くと、車椅子の杉ちゃんだった。

「これお前さんのだろ?なくすと困ると思うから。確かに渡したぜ。」

杉ちゃんはそう言って治郎ちゃんのパスケース・カードケースを差し出した。

「なんでわかったんですか?」

治郎ちゃんが聞くと、

「だってお前さんの顔が貼ってあったからさ。これ、マイナンバーカードだろ?なくしたら大変なことになるから、お渡ししておくよ。」

と、杉ちゃんは言った。

「お前さんは、知的障害があるな。その態度を見てすぐわかるわ。で、どこから来てどこへ行くんだ?」

「はい。俺、天城湯ヶ島から来ました。あの、水穂さんという方が住んでるところへ行きたいのですが、富士山エコトピアに行くバスはどれでしょうか?」

「ああ、お前さんも製鉄所に行きたいのね。じゃあ良いわ、乗せてやるわ。バスではなくて、介護タクシーに一緒に乗りな。」

治郎ちゃんがそう言うと杉ちゃんは言った。

「ええと、製鉄所って言うと、鉄を作るんですか?」

「ああそんなところじゃないよ。単にワケアリの女性に部屋を貸している福祉施設だ。水穂さんはそこで間借りをしている。」

杉ちゃんはさらりと答えて、近くに停車していたタクシーに乗せてくれと頼んだ。運転手がハイよと言って、杉ちゃんを乗せてくれて、治郎ちゃんには、助手席に乗るようにといった。治郎ちゃんがわかりましたと言ってそれに乗ると、

「とりあえず富士かぐやの湯のバス停まで乗せてってくれ。」

と杉ちゃんが指示を出したので、タクシーはわかりましたと言って、動き出した。

「お前さん、水穂さんになにか用があってきたんだろ?まあようがなければ来ないわな。」

杉ちゃんにそう言われて治郎ちゃんは、日乃出屋に泊まった感想を言ってもらいたいと言った。日乃出屋も西洋式のホテルに押されて、人気がなくなってきているので、水穂さんのような人から感想をもらいたいと正直に話してしまった。

「はあなるほどねえ。大方そんなことだと思った。その節はお世話になったね。」

杉ちゃんはそう言ってくれた。

「あのときは、由紀子さんが強引に行こうって行っちゃったけど、行ってよかったんだ。そうやって旅館の人間が感想求めに来るんだからな。」

「ええ、そうなんです。俺、音楽のことは詳しくないですけど、一度、水穂さんの演奏聞いたことがありました。多分養護学校に行ってた頃だと思いますが、演奏を聞かせてもらって本当にすごいなと思いました。」

治郎ちゃんは自分のエピソードを話すと、

「そうか。もっと早くお前さんがファンレターくれたら良かったのにな。」

と、杉ちゃんは行った。治郎ちゃんがえ?というと、

「水穂さん実はな、相当進んで来てるんや。もうファンサービスどころじゃないんだわ。まあ、とりあえず、素直すぎるほど素直なお前さんが、そうやってきてくれたということは、ちゃんと伝えておくけどな。でも、ファンサービスは期待しないで黙って入ってね。」

と、杉ちゃんはそういった。

「それじゃあ、やっぱり。」

「ああそういうこっちゃ。お前さんも、気がついただろ?お前さんところに泊まったのは、療養のつもりで行ったわけ。観光じゃないんだよ。」

杉ちゃんに言われて、治郎ちゃんは、がっかりと落ち込んだ。

「そうですか。じゃあもう、演奏も聞かせてくれないのですか。」

「まあ、そう思ってくれたら良いよ。ご飯くれても咳き込んで吐き出しちまうんだもん。持つわけないよ。」

「そうですか、、、。」

治郎ちゃんは、考え込んでしまった。それと同時にタクシーの運転手が、

「お客さん着きましたよ!」

と言ってタクシーを止めた。杉ちゃんたちは、スイカでタクシー代を払うと、運転手に頼んでおろしてもらった。杉ちゃんは車椅子で、治郎ちゃんは歩いて、製鉄所へ到着した。幸い製鉄所は、かぐやの湯のバス停から、歩いて五分もかからないところだった。なんだか、立派な日本旅館のような建物で、日乃出屋よりも立派だった。杉ちゃんたちは、そこの正面玄関から入口の引き戸を開けて、建物の中へ入る。中へ入ると、製鉄所の管理者になっているジョチさんこと、曾我正輝さんが出迎えた。

「ただいまあ、帰ってきたぜ。」

杉ちゃんはそう言って建物の中に入った。製鉄所では段差は一切ないようにできているので、誰でも簡単に入れるのである。

「杉ちゃんこちらの方は誰ですか?」

ジョチさんがそう言うと、

「あ、ああ申し遅れました。俺、野田治郎といいます。天城湯ヶ島の日乃出屋の手代です。よろしくお願いします。」

治郎ちゃんはそう自己紹介した。

「そうなんですね。僕はこちらでこの建物の管理人をしています曾我と申します。それで、車椅子に乗っているのは、」

「言わなくていいが、杉ちゃんで、職業は和裁屋。正確には影山杉三だが、そんな名前は嫌いなので、杉ちゃんとよんでね。杉ちゃんと。」

ジョチさんと杉ちゃんが相次いで自己紹介すると、治郎ちゃんはすぐに、

「それで、水穂さんはどちらに?」

と言ってしまった。

「ああ、四畳半で寝てる。」

杉ちゃんが答える。

「水穂さんに、日乃出屋に泊まった感想がほしいんだって。まあ、若いやつのやりそうなことだね。きっとパソコンが使えないとかそういう理由でわざわざ天城を越えてやってきたんだろうけど。」

「そうですか。こちらへ来てもらいましょうか。」

ジョチさんは、治郎ちゃんを四畳半に連れて行った。

「水穂さんお客さんです。こないだ、天城湯ヶ島に行ったときの旅館の手代さんです。」

声をかけられた水穂さんは、よいしょと布団の上に起きた。そして、治郎ちゃんに深々と座礼をする。旅館に来たときははっきり覚えてなかったけど、紺色に白い花が大きく入れてある着物は、どこか見栄えがある特徴があった。

「こんにちは、俺のこと、覚えてくれてますか?」

治郎ちゃんはとりあえずそう聞いてみる。

「ええ、覚えてますよ。確か治郎ちゃんとか言われてましたよね。確か、あの日乃出屋で、働いていらした方ですね。よく覚えています。」

水穂さんは、細い声でそういった。

「な、なんで俺に頭を下げるんです?俺のほうが、こんなところに来て申し訳ないくらいなのに。」

治郎ちゃんは、思わずそう言ってしまった。水穂さんは紐のようにやせ細り、疲れ切った表情をして、痛々しい風情だった。でも、そういうところから美しく見えるのかもしれない。美貌というのはそういうことかもしれなかった。

「それで、ご用事というのは何かありましたか?」

水穂さんがそうきくと、

「いや、俺、申し訳ないので、これで失礼しなければならないと思いました。俺、バスで失礼いたします。頭は悪いけど、バスの乗り場は覚えましたし。」

と、治郎ちゃんはそういうのであった。

「そんなことしなくて良い。お前さんはちゃんと用事を果たさなくちゃ。それ故に、旅館の手代なんだから。」

杉ちゃんがそう言うので、治郎ちゃんは、余計に困ってしまうのであった。

「でもでも、もうファンサービスはできないって本当にそうなんだなと思いましたから、俺、もう良いです。水穂さんに、悪いことをしてしまったようなので今日は帰ります。」

「いやあ、せっかく天城峠超えて来たんでしょう?それなら、ちゃんと用事を果たしていけや。」

杉ちゃんにそう言われて、治郎ちゃんはこういうのだった。

「昔だったら、天城峠超えるのは、本当に大変’だったんだろうけど、今は天城トンネルができて、バスですぐ行けるところです。俺、出直します。水穂さんが、もう少し良くなったら、俺戻ってきます。」

「良くなるかあ、よくなるねえ。まあ、お前さんは何も知らないからそういうことが言えるんだろうけど、まあ、水穂さんが良くなろうという意思を持つのは至難の業で、多分ないと思うから、ちゃんと要件を聞いて帰ったらどうだ?」

杉ちゃんはでかい声で言った。それと同時に水穂さんが、また咳き込んだ。咳き込むと同時にまた内容物が口に当てた手を汚した。確かに、ここまでやつれて、そういう病状であるとなれば、もう良くなることはないかもしれなかった。

「代わりに僕が言ってやるわ。こいつはな、天城湯ヶ島温泉の、日乃出屋という古ぼけた旅館の手代だ。日乃出屋といえば、温泉旅館で有名だがな。でも、最近は、ホテルなんかに人気を盗られて、経営が大変なんだろうな。それで、水穂さんという人から、ぜひ、泊まった感想を教えてもらって、旅館の知名度をあげようと言うわけだ。そういうわけだから、水穂さんも、ちょっと話してやってくれ。」

杉ちゃんが治郎ちゃんの本音をあっさり話してしまった。水穂さんは、内容物で汚した手をタオルで拭いた。そして、治郎ちゃんの顔をしっかり見て、

「ええ、素敵なところだと思いました。温泉は入れませんでしたけど、皆さんとても親切で、食事も美味しかったです。また機会がありましたら、泊まってみたいと思います。」

と言ってくれた。

「ほら、水穂さんがそう言ってくれたんだ。忘れないようにノートにかけや。」

杉ちゃんに言われて治郎ちゃんは、ノートを取り出して、鉛筆で水穂さんの言葉を書こうとしたが、治郎ちゃんにとって、サラサラときれいに書くのは難しかったらしい。

「そういうことなら、水穂さんにノートに書いてもらったらどうでしょう?」

ジョチさんがそう言ってくれたので、治郎ちゃんはノートを水穂さんに渡した。水穂さんは、渡された鉛筆を受け取って、丁寧な文字でノートに書いた。

「漢字ばかりで、わからないですね。」

治郎ちゃんがそう言う。

「なんて書いてあるのか、よんでみてくださいますか?」

「ええ、ありがとうございました。とても良い滞在ができて嬉しいです。また機会がありましたら、よろしくお願いいたしますと書いたのです。」

水穂さんは、そういった。そして、その文書の近くに、磯野水穂と、署名をしてくれた。

「ほら、サインもらうことできただろ。なんか礼でもしろ。」

杉ちゃんに言われて、治郎ちゃんは、もう一度頭を下げながら、

「ありがとうございます。俺、このサイン大事にします。本当に無理してくださってありがとうございました。俺みたいなどうしようもなくてだめな人間のために、こうして書いてくれるんですから、ほんとうにありがたいと思ってます。」

と水穂さんに言ったのであった。

「いえ、良いんですよ。多分、きっと治郎さんが思っている以上に、僕のほうが、立場は高くありませんから。」

水穂さんはそう彼に言った。

「なんでですか。俺は、このように障害者手帳がないと生活できないんです。だから水穂さんのようなひとには絶対なれませんよ。水穂さんは、何十倍もすごいじゃないですか。俺は、どうせ、旅館で丁稚奉公するしかできないんですから。」

そういう治郎ちゃんを見て、同和問題の事を説明はしないほうが良いとジョチさんが言った。まるで彼の目が、純粋な子供のように見えたからであった。そういう何時までも素直な心を持ち続けるのは、治郎ちゃんのように障害がないとできないことかもしれなかった。

「そうですね、彼の心をぶち壊しにしてはいけませんね。」

水穂さんが静かに言う。

「じゃあ気を付けて帰ってくださいね。天城峠は大変でしょう。山だから雨が降ったりすることもあるのかな。なるべく濡れないように。」

「ああ、大変なら小園さんに富士駅まで送らせましょうか?」

ジョチさんが、スマートフォンを取ったが、

「大丈夫です、俺、バスで帰ります。それに、天城峠はさっきもいいましたけれど、もう天城トンネルができているので、大変ではありません。」

と治郎ちゃんは言うのであった。

「本当に素直な心だな。」

杉ちゃんがケラケラ笑った。治郎ちゃんはありがとうございましたと、水穂さんたちに深々と座礼すると、任務を果たしたノートをカバンの中にしまい、かぐやの湯のバス停まで戻っていった。もう、雨が降りそうな暗い天気ではあったけれど、治郎ちゃんはそれは気にしなかった。ただ、女将さんにいい報告ができることだけ考えていた。




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素直な心がはるばると。 増田朋美 @masubuchi4996

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