1mg*哀傷

四角い箱に溢した

真っ白、私は空飛ばぬ鳥


抱き締めたかったの

赤い瞳、眼差し

一人が寂しいから、喉は焼け付くよ


ねえ、まあまあ

侵襲が怖いよ、どうしよう


目を閉じたら貰い涙

ごめんね…



逢うも痛いの

あぁ、私は息を吸って

生きてるけど


言葉の錆び付き、黒?真っ赤だ

リフレインは首絞め

焼け焦げた身体に、しがみ付いた



僕、また私は俺なの?

此処は何処なの?

嫌だ、やめてよ


やっぱ、おかしいな


それでも貴女を抱き締める為の

無残に破れた羽根が

今、なぜか私に嘴を向けるんだ



覚えた事、言葉が散らかった

頭に響くノイズ

君は要らないナイフ


じゃあ、焦げた頬も

震えて歩けない、足も


無ければよかった

でも、私が生きてなきゃ…


君を失っちゃうの

分かってるよ



何も知らない、嘘を重ねる皆

白昼夢で私は空を飛ぶの


傷付いても大丈夫だから

これ以上、傷負うことはないから


もういいから



始まりは「ありがとう」で

今は「おやすみ」だけど


傷跡を残したまま、冷たい

キスで心を六等分のケーキにしよう


黒い翼なら、黒鳥の様に

気高くなれたならば


私の息吸ったまま、生きついて…

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