過ぎた日々へは戻らない。

玉置ぽえた。

第1話

新しい朝が来る度に

私は

生まれる。

それなのに

いつも

「昨日」という足枷(あしかせ)を

自らに科し

自由に羽ばたくことを

諦め

空を眺める。

いつだって

何度だって

未知の可能性は

確かにあるはずなのに

過去が

不安を煽って

心は

氷のように

冷たくなる。

それでも

明日は

自由に羽ばたけますようにと

祈り信じる心を

手のひらのなかに

僅かに煌めかせて

明日を待つ。


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過ぎた日々へは戻らない。 玉置ぽえた。 @poeta

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