考察・『MADDER その事件、ワタシが犯人です』前編
水撫川 哲耶
考察・『MADDERMADDER その事件、ワタシが犯人です』前編
考察・『MADDER その事件、ワタシが犯人です』
ミステリードラマ考察。
ネタバレ有りなので、以下は全てを視聴してからで。
第1~8話までは、真犯人が過去の犯行を記した手記の内容を、『本来の主人公である依原湊(五百城茉央)』が、自分の姿で追体験し、視聴者はそれを見せられていた、というもの。
再視聴にあたって、3つの留意点がある。
●その1
依原湊は、【21年間、一度も会えなかった父親とのふれあい】を求めて、手記を追体験している。
彼女にとって、教室での会話、事件の全貌が知ることは、オマケでしかない。
父親と時間を過ごすために、彼女は手記を追体験している。
それを知った上で、電気店での会話を観ると、せつなさ大爆発。
●その2
黒川悠は、猟奇嗜好の持ち主。
単に娘を庇うために遺体損壊をしたのではない。
それならば、自首し、「遺体をあの場所に埋めた」と証言するだけで、自分が犯人だと確定される。
初めて遺体を前にして、それが愛した人のモノであっても、猟奇嗜好のために損壊せずにいられなかった。
むしろ、【猟奇犯に見せかけて、娘の過失死から目を逸らせる】というのは、後付けの理由。
そして真犯人の女子生徒は【黒川悠という男のサイコ性に惹かれて】、彼に接触していた。
彼女もまた、同じ嗜好の持ち主であり、6年後、連続遺体損壊殺人を起こす。
●その3
刑事部屋のシーンは、学園パートとは時間の流れが違う。
連続殺人事件は、2019年と2025年と、別箇のものが2ケース。
2019年では、左腕を切断された犠牲者が2人。
2025年は、全国各地で5件も発生。
全てのケースにおいて頭部が切断され、持ち去られていることから、5件が同一犯のものだと警察は推測しています。
劇中、所々に挿入される刑事部屋のシーンは、6年後というだけではなく、時間の流れも学園パートとは異る。
それを判った上で見ないと、“犯行に使われた軽バンの画像解析に、なんでこんな時間がかかるんだ?、この女刑事、仕事ができないなぁ・・”と感じてしまいます。
(筆者は最初、そう思っていた)
実際には・・
ドジ刑事が赴任。
↓
鑑識が5人目の被害者が清爛出身者だという情報をもたらす
↓
おそらくその日の内に、女刑事は軽バンのロゴが『折下電機』だと解析
↓
資料室から引っ張り出した、『6年前の仲野茜のナイフの調書』を読む
↓
そして、その日の午後(か翌日)、手記を持参した『本来の姿の仲野茜(五百城茉央)』が刑事部屋を訪ねてくる
つまりドジ刑事が赴任して、その日か、翌日には、5人の連続殺人の犯人が判明。
ドジ刑事は、まったく何の寄与もしてない・・
まあ、長くいてもそれは同じか・・
でも、逆に『幸運』を運んできたラッキーボーイとも言えますね。
2025年の5件が頭部を切断されているのは、2019年の片腕切断のオマージュ(?)でもあり、犯人が猟奇嗜好を満たしたためでもあり、プラス、もうひとつの理由があります。
それは、サイコパスの存在を世の中に示すこと。
それにより、審理中である2019年の事件の裁判に影響を与えることです。
その犯人は当時、黒川悠に興味を抱いて接近した学園の女子生徒である『仲野茜』。
瞳の大きな、ハッキリ眉毛の女子生徒であり、『本来の主人公である依原湊・五百城茉央』のクラスメイトです。
主演の五百城茉央さんは、1~8話までは『仲野茜』を演じ、ラスト2話は『依原湊』を演じるという難しいチャレンジを果たしました。
このドラマ、最低でも2回観ないと、本来の主人公・依原湊の心情が味わえません。
【手記を読んでの追体験】は、単に事件をたどっている訳ではない。
【自分の父と仲野茜が過ごした日々】を、自分の姿(五百城茉央)で追体験しているのです。
生まれてから21年間、一度も会ったことない父親。
仲野茜の視点を借り、父との初めての時間を過ごし、会話を重ね、父への思慕を感じているのです。
その追体験の中では、本来の自分の姿で・・
●依原湊の視点(2025年)●
21歳の今まで、一度も父の顔を見たことがない
もう出会えるのは諦めかけていた
↓
クイズくんから手記が届く
↓
6年前、父は母の遺体を損壊していたと知る
女子生徒の殺害も父であると知る
(これらを知らずにいたのが【このドラマ最大の荒ら】・後述)
↓
手記の届く数日前、その父の死刑が確定している
(これも、手記が届くまで知らずにいた模様)
↓
手記を持参して女刑事の下へ
(1件目の殺人は父ではなく自分、と証言し、父の死刑回避を願って)
「自分を庇うためとはいえ、お母さんの遺体を傷つけるなんて・・」
「あの学内で見かけた、業者の人が、父だった・・」
「6年前、仲野さんは、父と共に時間を過ごし、自分の知らない父の一面を知っていた・・」
「その一面とは猟奇的性質で、だからお母さんの遺体を・・?」
これらの複雑な想いを抱えた上で、依原湊は、手記の内容を追体験している。
仲野茜が、父と一緒にドライブしたことを、依原湊はきっとうらやんでいるだろう。
高台の公園で首絞めのシーンがある。
それは(仲野茜でなく)、自分が父から首を絞められるのを想像し、父の猟奇性を感じ取っているのだ。
しかし、同時に父から自分への愛情も感じている。
(遺体を持ち去り、自分の人生を守ってくれた)
(これも6年前には【持ち去ってくれた黒川悠が、私の父】とは気付いていない)
冒頭に記したように、単に事件の真相を知るために、手記を追体験したのではなく、【21歳になって、それが父だと知った人物、その父親との時間を取り戻すため】に、彼女は手記の中に、その身を投じたのです。
それを念頭に、黒川悠と【依原湊・仲野茜】とのシーンをもう一度たどると、全てが違って見えます。
五百城茉央さんは、そこまで踏まえた上で演技をしなくてはならなかった。
■第1話の以前
主人公・依原湊(五百城茉央)が、高校の初登校前日、誤って母親を階段から転落死させてしまう。
通話がつながっていた母親のスマホにより、母親のかつての恋人である黒川悠がそれを知り、遺体を損壊して遺棄。
黒川悠は、実は依原湊の父親なのですが、生まれる以前に別れているので、娘は父親の顔を知らないまま育っています。
そして、この遺体を持ち去ってくれた時ですら、2人は顔を合わせていません。
その時、黒川悠は、「僕が君の父親だ」とは告げていないのですが・・
娘・依原湊は、祖父の名前が黒川であり、母親に対して「別れて正解だったね」と告げているので、父の名が黒川だと知っています。
それなのに、この6週間後、黒川悠が自首し、それが報道されているのに、どういう訳か娘はそれに全く気づきません。
これが、このミステリーの【最大の荒ら】。
1~8話は、依原湊の脳内での追体験なので、『自分の狼狽する姿を自覚したくない』という思いから、それを封印した・・
強引にそう解釈するしかありません。
■第1話
冒頭、学園の初日、世界の猟奇犯罪を記し、それを語りながら『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』が登校。
これからのストーリーが手記の中の追体験であることの暗示。
同時に、彼女が猟奇性を有していると示唆。
そして一瞬、その手記が右手によって書かれている画が映り、その後「これは私が犯した罪の告白」との五百城茉央の声によるナレーション。
学園に到着する前、『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城茉央)』は、公園の遺体遺棄現場に遭遇。
その際、野次馬の中に主要メンバーであるクラスメイトの姿もあるが、唯一、『依原湊・五百城茉央(姿はハッキリ眉毛さん)』の姿がない点に注目。
彼女は、その身元不明の遺体の娘であり、しかもその遺体は、前日に自分が転落死させたもの。
もし、遺体を目にしていたなら、母の変わり果てた姿に狂乱し、遺体の身元を警察が知ることになり、この後のストーリーが続かなくなってしまいます。
そして『依原湊・五百城茉央(姿はハッキリ眉毛さん)』は、母の遺体が損壊されたことは、黒川悠が自首するまで、いや、自首した後ですら知らないでいます。
■■筆者の希望的観測■■
(以下に続くこれらは、間違った推理なので、飛ばして読んでもОK)
最初に全話を見終わった後、筆者は以下のように推測していました。
元来、サイコ気質のある『仲野茜・ハッキリ眉毛さん』が、公園に遺棄された遺体を見つけ、メッタ刺し&左腕を切断した。
というのも、黒川がかつて愛した恋人の遺体に、それをしたとは思えなかったので。
仲野茜は同じ遺体への凶行を共有した、という共犯者的なシンパシーを黒川に対して一方的に抱き、それゆえに、彼に付きまとっていたのではないか、と。
■■ーー■■
2019年の学園の教室にて。
主要人物が、初顔合わせ。
クイズくん、ピアノさん、数学くん。
そして、ペンタさん(5ヵ国語のペンタリンガル女子)。
2025年の刑事部屋。
ドジ刑事が連続殺人事件の対策室に赴任。女刑事と初顔あわせ。
ドジ刑事「連続殺人事件、遺体を【切断】、犠牲者は全国各地に渡る。いよいよ日本犯罪史に名を残す事件ですね・・」
【切断】とあるだけで、左腕か頭部かは、伏せられている。
視聴者に、この刑事部屋での会話は、2019年の事件を扱っている、と思わせるため。
余談だが・・
ドジ刑事「あ、その清爛出身の、警察学校主席卒業のエリートの人、もう辞めました」
スマホ画面に、その人物の「警察学校主席のエリートが語る~」という広告。
警察学校は、警官採用試験を合格すれば、誰でも入れる。
というか強制的に行かされる所なので、主席卒業はほぼ自慢にならない。
脚本家さんは、あえてその人の馬鹿っぷりを表している。
(広告の、その人物の写真を見れば、そうと判る)
『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』は、校内で黒川の姿と、折下電機の軽バンが走り去る所を目撃。
そのロゴにあった『折下電気店』を訪ね、黒川悠と初顔合わせ。
黒川悠「清爛の生徒さん?」「1年生?」
このセリフは、“もしかして、今日、入学した自分の娘『依原湊』の同級生、またはクラスメイト?”という隠れた問いかけ。
黒川悠
「もしかして、僕が犯人だと思っている?」
「これが折れた瞬間、僕はどんな気持ちになるだろう」
「罪を抱えること、追われること、それは彩りある世界かもしれない」
彼のサイコ気質を表すセリフであり、仲野茜が彼から最初に受けた感化のセリフ。
このセリフの後、彼女の顔に微かな歓喜が浮かんでいる。
そして、自分も『罪を抱え、追われる立場』を体験してみたいと、夜の内に学園のマグネット式の石像(石膏像)を取り外し、それを隠して、美術部員が壊した石膏の破片を撒いた。
■■筆者の希望的観測■■
仲野茜は、学園初日の前の晩、公園で見つけた(あるいは、遺棄している場面を見ていた)遺体を、何ヵ所もメッタ刺し、かつ左腕を切り取り、持ち去っている。
そして、翌朝、現場にいた黒川悠の姿を見て、“遺体を遺棄したのは彼なのでは・・?”との予想の下に、探りを入れるために、校内で見かけた『折下電気の軽バン』を検索し、店を訪れた。
サイコ気質の彼女は、その思想を共有できる同士を求めていた。
遺体損壊という初めての犯罪を犯した仲野茜は、さらなる刺激を求めて、かつ同じサイコ気質だと思っている黒川悠にアピールするため、学内で様々な事件を起こし始める。
■■ーー■■
ホームルーム中(?)、石像破壊が話題になり、仲野茜は、「犯人はここにいる全ての人間を見下している」と発言。
彼女の、サイコ気質のみならず、選民思想的な性質を表している。
天才と思っていたクラスメイトのたちが、的外れな推理ばかりするので、『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』は、“私の世界は、思ったより彩れないかもしれない・・”と内心でつぶやく。
ところで・・
黒川悠は、転落死した元恋人の遺体をメッタ刺しにして公園に遺棄。
↓
翌朝の新学期初日、それを野次馬に紛れて傍観。
↓
そしてすぐ、学園を訪れ、出入り業者となれるよう受注をゲットした。
(娘が清爛に入学したのは、以前に浦田遼子から聞かされていた)
↓
そのゲットした直後、駐車場から去る折下電機のバンと黒川悠の姿を、『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』は目にした。
最初、筆者は“黒川悠、早わざだなぁ・・”と思っていました。
しかし、そうではなく、浦田遼子から「清爛に合格した」とメールが来た時点で、「清爛学学園に出入りできれば、娘と会えるかもしれない」と考え、指定業者として売り込んだ、と考えるのが自然だろう。
例え私立であっても、業者の選定と決定には時間がかかるのだから。
実際、折下電機店を訪ねて来た仲野茜と初対面の時。
仲野茜「今日、学校にいましたよね?」
黒川悠「ああ、蛍光灯の交換でね」
仮に、初日に売り込みにいって、契約できたとしても、さすがにその日すぐ、作業にはならない。
もっとも、蛍光灯の話は嘘の可能性もある。
でも、やはり初日以前から、学校に出入りしていたと考えるのが自然だろう。
「明日の新学期初日、娘が学園にやってくる!、やっと顔が見られる!」と、黒川悠は楽しみにしていた。
(娘に対して、猟奇衝動を満たせるかも・・、その母親にしたように、というのは、ここでは考えたくない)
あるいは、それをきっかけに、「もう一度、遼子さんとやり直せるかも・・、親子3人で暮らせるかも・・」と考えていた可能性もある。
遼子の方も、そのつもりで黒川悠に、娘の清爛合格と変名を伝えたのかもしれない。
そう楽しみにしていた矢先、まさかの『娘が母を転落死させてしまう』という事件が起こってしまった・・
そう思って、このドラマを観ると、より悲劇感が増す・・
黒川悠は、元恋人の遺体損壊して以降、『自分は生きるべき人間なのか?』を念頭に日々を送っている。
そんな時、仲野茜が訪ねて来た。
『依原湊・五百城茉央』は、『仲野茜・ハッキリ眉毛さん』の手記の追体験を、ずっと『本来の娘の姿』で、父と向き合っていた。
でも、実際に黒川悠と長い時間を共に過ごしたのは『仲野茜・ハッキリ眉毛さん』の方だ。
そして2人とも、黒川悠が、会話中ずっと、彼が【自分の死について考えている】ことには気付いていない・・
ところで・・
筆者は、第1話の『人間は考える葦』の石像が、『葦』でなく『足』。
“あぁ・・、このドラマ、クオリティが低いかも・・”と思って、一旦は視聴を止めようとした。
しかし、五百城茉央さんの演技が見たいがゆえに、第2・3話を視聴し、そこからストーリーにハマっていった。
ドラマ初出演の初主演で、この演技クオリティ。
「マオ・・、恐ろしい子・・」(byガラスの仮面)
■第2話
超天才・仲野茜は、ポンコツ推理メンバーに、石像破壊のヒントを授ける。
(石像の台座に磁石、過去の石像が写った学校のアルバム)
仲野茜は、彼らのポンコツ探偵ぶりをあざけっている。
しかし自分が下手人であるので、優位にいるのは当たり前だ。
同じ条件(自分のタッチしてない他の事件)で、自分が先に真相にリーチしてこそ、“私だけが本物の天才”と悦に入ることが許される、と筆者は思う。
『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』、校長へ「石像が映らないので、防犯カメラの向きを変えた方がいいですよ」と進言。
これはミスリードセリフ。
4話で『キャリーケースの中のペンタさんの遺体を運ぶために、仲野茜はカメラの向きを変えさせた』と視聴者に思わせるため。
つまり彼女を犯人候補から外させないため。
実際には、ペンタさんは屋上で殺されており、誰も(仲野茜も・黒川悠も)そこまで運んではいない。
2025年の刑事部屋。
ドジ刑事「連続殺人は軽バンが利用され、犠牲者5人は全国各地で、共通点なし」
このセリフは、視聴者に“軽バンの所有者である黒川悠が、公園の遺体以前にも連続殺人を犯しているサイコパスらしい”とのミスリード誘発のセリフ。
折下電気店にて。
「あの事件、凶器の刃渡り20cmのナイフが見つかったとニュースで言っていました」
「犯人、焦ってますかね?」
ちなみにこの後(か、その前)、仲野茜は、その犯人(黒川悠)の心情をしてみようと、ニュースで聞いた『刃渡り20cmのナイフ』を購入する。
(劇中では描かれていない)
仲野茜「あえて証拠を残して、捕まるかどうかのギリギリの、生を実感できる感覚を得る」
前話での黒川悠のセリフをたどったもの。
“いよいよ、私もあなたのいる側へ踏み出しましたよ”というアピール。
■■筆者の希望的観測■■
サイコな彼女は、普段から持参しているナイフで、見つけた遺体を損壊。
“あなたが殴打して殺したんでしょ?、その遺体、私が加工しておきました。私たち仲間ですね”と、ナイフの話題で黒川悠へアピール。
■■
教室内での会話。
ペンタさん「蛍光灯の交換だけで、こうも頻繁に学校に出入りしている業者のおっさんキモい」
ペンタさんは、この後から、その【不自然なキモいおっさん】を、探偵を使って調べ始める。
『依原湊・五百城茉央(姿はハッキリ眉毛さん)』
「そう?、結構イケメンじゃない?」
この会話から、依原湊は、父・黒川悠と通話しただけで、その姿を(生まれてから一度も)見ていないことが判る。
彼女は、数日前、母を転落死させたのに、平然と学園生活を送っている。
母はパートを掛け持ちする位だったのに、生活費は大丈夫?
弁当は毎回、自分で作ってるん?
清爛合格のために、勉強ばっかりしてたのに、料理は上手なん?
■第3話
ペンタさん「プードル」
数学くん「お前んち、犬なんか居たっけ?」
この時、『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』が、ペンタさんのスマホを背後からのぞき見しており、その日の内にスマホを掠め取る。
そのスマホから古文教師に試験データを漏洩させるよう促すメールを送信。
同時に、そのスマホにある様々な案件について知る。
『探偵を使って、学園に不自然に出入りする黒川悠を調べている』
『父親の会社の暗部を探り、外部の男性(プードル)と共に、情報を漏洩させている』
(6話冒頭に、4月8日付けの、情報漏洩のネット記事が映っている。後述)
折下電機にて。
「今日は何か買ってくれるんだ?」、盗聴器のパーツを購入。
ちなみに、校長席下の1コ分だけ。
「自作だと、大きくなり過ぎるな・・」と、ミニトロフィー、数学くん(orクイズくん)に仕込んだモノ、いわくら先生に渡したペン(これはカメラ)、その3つは、既製品を買った。
仲野茜「人の良心を信じてみたいんです」と言っているが、果たして・・?
学校の階段にて。(4月16日)
本来の主人公である『依原湊・五百城茉央(姿はハッキリ眉毛さん)』、ピアノさんに「ペンタさん、いつも青いタブレットで何を見てるんだろうね?」と尋ねる。
それを『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』は側で盗み聞き。
すでにスマホを盗み見ている仲野茜は、“依原さんも、ペンタさんが何かを探っていると勘づいているんだ・・、鋭いな・・”と思う。
教室の入り口にて。
『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』が、推理談義をしているクイズくんと数学くんに話しかける。
「モーツァルトのカンニングだよな?」
「マルティーニ神父ね!」
この際、仲野茜視点の映像が乱れている点に注目。
2人のうち、どちらかに仕掛けた盗聴器と、自分の装着しているレシーバーが、近すぎて干渉を起こしているのだ。
多分、2度以上見ないと気付かないし、なくても本筋には影響しない描写。
丁寧なつくりの作品だと思う。
あとこのドラマ、全編、カメラワークが素晴らしい・
仲野茜「古文の先生、パソコンの裏にパスワード貼ってあったよ」
クイズくん、“仲野茜、前回のアルバムといい、何かとヒントを持ってくるなぁ・・、もしかして・・?”と、何かを勘付き始め、彼も仲野茜を調べ始める。
『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』、廊下で古文教師の足止めをするも、突破されそうになるが、黒川悠が助け舟を出す。
黒川悠の方も、『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』にシンパシーを感じ始めているがため?
2025年の刑事部屋。
鑑識員が5人目の犠牲者のデータを持ってくる。
それにより、5人目と1人目が、精爛学園出身者と判明。
これも視聴者に、連続殺人犯が精爛学園に出入りする黒川悠だと疑わせるためのミスリード。
女刑事は「1人目も精爛じゃなかったけ?」
1人目の資料を彷彿すると共に、“あれ?、数年前にも、精爛がらみの事件があったような・・?”と思っているかも。
クイズくんが、試験漏洩犯としてペンタさんを疑う。
ペンタさん「私じゃない、ピアノさんがやったに違いない!、過去にもやっている!」
両者がケンカ寸前になる。
仲野茜「そのメールの送信時刻、確かに音楽室でピアノさんの演奏を聞いていた」
この証言と、その後の彼女の煙に巻くセリフで、ペンタさんとピアノさんへの疑いが解除される。
「じゃあ、ピアノと仲野の共犯だ!」とならない辺り、“クイズくん、数学くんがポンコツ探偵で助かるわぁ・・”と仲野茜は思っていることでしょう。
ペンタさん「誰かが、私のスマホを勝手に!」
おそらくこの後、ペンタさんは・・
“ピアノが私をハメるため・・?、いや、仲野茜・・?”と勘付く。
この前後に、探偵からの報告書で、仲野茜が折下電機店に出入りすることも知る。
『仲野茜・ハッキリ眉毛さん(姿は五百城)』、「解答データのリンク先」と記されたカードを何人かの生徒の持ち物に仕込んで、試験で不正をするよう煽る。
しかし、一度、漏洩してしまったなら、試験問題は全て作り変えられるから、仲野茜のゲットしたデータは役に立たないと思うのだが・・?
或いは、「良心を試したい」とも、黒川悠に述べていたので、煽った生徒がアクセスするかどうかだけを知りたかったのかも。
実際、ラストのセリフで「良心なんて、簡単に真っ黒に染まる」とつぶやいている。
これも仲野茜のダークな部分を表すモノローグ。
次話の冒頭においても、“誰も解答データにアクセスしてない。なげかわしい・・”とある。
彼女はむしろ【人の良心を信じたくない】のだ。
仲野茜「せっかく先生方が問題を作ってくれたんだから、試験やるべきじゃないでしょうか?」
これに対し、なすび先生は、“いや、試験問題は、全とっかえしてるんだよ・・”と、内心でつぶやいている。
仲野茜の方も、それは承知。
上記のセリフは、知らないフリを装うためのもの。
考察・『MADDER その事件、ワタシが犯人です』前編 水撫川 哲耶 @MinagawaT
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。考察・『MADDER その事件、ワタシが犯人です』前編の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます